中編3
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俺は大丈夫?

俺「おっすおっす、久しぶり。」

鈴木「…おっすおっす、久しぶり。」

山田「おお?久しぶり。」

俺「何々、なんで疑問系だよ。」

山田「いやいや、だって鈴木さぁ、一昨日会ったじゃんww」

鈴木「…そうだったでしたっけけ。」

俺「…」

山田「けけってなんだよww忘れるとか、ひでぇなあww」

鈴木「ははは。」

山田「感情込めろやww」

鈴木「…ごめんなさい。」

俺「悪い、気分悪いから帰るわ。」

山田「ぇ?まじか、ってかお前久々で楽しみだったのに。」

俺「まじ悪い、鈴木ちょっとタクシー呼んできてくれる?」

鈴木「タクシー?…いいからそんな事、早く飯食いに行きましょう。」

俺「帰るわ、じゃあね。」

山田「ちょ、待てよ俺ww鈴木先に店行っててww」

◇ (移動中)

山田「おいおい、どーしたんだよww何キョロキョロしてんのww」

俺「いや、お前さ、あれ見て何思った?」

山田「は?あれって鈴木の事?ひでぇ奴だよ!一昨日の事忘れてっしww」

俺「変じゃなかった?」

山田「変か~、確かになんか雰囲気変わったかな。てか別人じゃねってくらいテンション低かったわww」

俺「お前、あれが鈴木に見えたか?」

山田「は?お前の方がなんか変だなwwあいつはどう見ても鈴木だろうよww」

俺「俺にはな、人間にすら見えなかったよ。」

山田「…え?聞き間違いですかな。」

俺「俺さ、大学で心理学勉強してて、人の表情とか見るの得意なのよ。

それでさ、最初は変だなこいつってくらいだったわけよ、でもな段々やばくなってきてさ、初めてだよ、人の表情見てて吐き気覚えたの。」

山田「やばくなってきたとはなんですか?」

俺「いやさ、それが、ね!?…やっぱ何でもないわ、それより暑くないか?」

山田「暑いですかね、………いや、暑くねーだろww今は冬だですよ。」

俺「…」

山田「続きをどうぞ?」

◇ (現在)

後輩「で、走り去っちゃったんですか?」

俺「そうなのよ。」

後輩「何の話でしたっけ?」

俺「俺の人生で一番怖い話だよ。」

後輩「全然分からんww」

俺「山田に話てたの続きを言うとさ、鈴木の奴一回も表情筋が動かなくってさ、それって普通ありえないのよ。」

後輩「そりゃ、さすがにおかしいっすね。いや、いないでしょ、そんな人ww」

俺「だから俺、あいつ人じゃなかったんだと思うのよ。」

後輩「だから山田さんに{人間にすら見えなかった}とか言ったんすね。」

俺「そうそう。でさ、山田に話を中断した理由なんだけど、話してたらさ、あいつも段々表情筋が動かなくなってったのね。」

後輩「…それって。」

俺「俺の予想では、あいつら二人ともなんかやばい事巻き込まれて、死んでんだよ。

お前寄生獣って読んだ事ある?あれみたいに乗っ取られてるんだと思う。」

後輩「SFっすね。」

俺「山田が先にやられてて、んで鈴木は偽山田にやられてって考えたら、話の流れもしっくりくるし、山田の表情がまともだったのも、結構人間に慣れてたからだと思うと説明が付くんだよ。

んで、あのまま、あいつらが変なことに気が付かなかったら俺、あいつらの仲間にされてたんだと思うんだよ。

よくよく考えたら、あいつらとの仲で俺が呼ばれるのおかしいし。」

後輩「ふーん、危なかったすね。」

俺「これガチだから…ってかお前何やってるの?」

後輩「いや、必死に表情筋を動かさまいと努力してるんすよ。」

俺「大丈夫、きっとお前は人間だよ。」

後輩「ふー、これ結構きついわあ。それで、その後二人と連絡取ってないんすか。」

俺「自分からは取ってないんだけど、他の同級に聞いたところ、連絡取れなくなってるんだって。」

後輩「え?」

俺「それだけじゃなくってさ、俺の同級30人居るんだけど、内10人くらいと連絡取れなくなってるのよ。」

後輩「まじっすか。」

俺「だから言ったろ、怖い話だって。うわっ鳥肌立ってきた、お前のお家泊まりに行っていいですか?」

後輩「いいっすよww」

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