短編2
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絣の着物を着た少女

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music:5

私は、幼い頃はとても体の弱い子どもだった。

当時、父親の仕事の関係からある町に住んでいたが

田舎にばあちゃん家があったりした。

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そんなある日、家人に不幸があった。

不幸があった日は、当然お通夜で親族が集まっていた。

その日はいとこと、幼い私たちきょうだいは

遊んでいたんだ

ところが、

さぁ、火葬場で焼こう。

骨壺を墓に入れるとなった時、

私は体調をくずして寝込んだ。

気が付いたら布団の中

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sound:40

誰 かに呼ばれた気がした。

布団から出たんだ

きっとドアも開けた。

カギは覚えてない

sound:26

shake

田んぼの畦道が見える

おかしい

川が近い。

家と墓地は離れているが、近くにあるのは雑木林と

養鶏場だったのに。

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music:6

昼間にならない、朝10時、そんな認識。

田んぼの畦道を歩くのは少女

絣の着物を着ているんだ

shake

歩く

shake

歩く

そして、少女はひたすら前に進む

目には鮮やかな橙の生地に赤い絣の着物

延々と歩き続ける。

私はあまり、丈夫ではない。

貧血もちであり、あまり、疲れるのは医師から止められていた。

「ねぇ。」私は言った。

少女は、なにも言わなかったが立ち止まった。

そして、振り返った

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music:1

正直、この後の事は、覚えていない。

親族とりわけ親に怒られた。

そして、ある人、にしつこくたずねられたので、その少女のことをたずねた

「ああ、××ちゃんね。」遠い目をしてその人は応えて、いなくなった少女について話した。

今にして思う

私の親族にはその人もいなかったのだ。

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