短編2
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仮面の女(後編)

ジェイソンの仮面を被った女は、男Bのバイクの後ろに乗っていた。男Bの腰にしっかりと手を回して…。

仮面の女はゆっくりと振り返り、車に乗っている三人をじーっと見つめてきた。

仮面の下からのぞく女の眼に、車の三人はゾッとした。

「(男A)……Bは…Bは何してるんだよ!後ろに乗られてるのに気付かないのかよ!」

男Bが何の抵抗もする事もなく、普通にバイクを走らせているのを見て、男Aは男Bに向けてクラクションを鳴らし続けた。

その時、仮面の女は男Bから手をはなし、車に向かって飛び付いてきた。

「わああああ!!」

車のフロントガラスにべったりと仮面の女が張り付いた。

後部座席の女A、Bは悲鳴をあげるどころか、その有り得ない状況に絶句している。

仮面の女はギョロっとした眼で、車を運転する男Aを直視してくる。

男Aは気絶してしまいそうな恐怖を振り切り、思いっきり車を反って、仮面の女をフロントガラスから引き離した。

女は音もなく道端に転がり落ちた…。

四人は何とかその場から離れ、山から下りる事が出来ました。

男Aがさっきの話を男Bにすると、Bはクラクションの事も、仮面の女がバイクの後ろに乗ってきた事も覚えていませんでした。

後日四人は、昔あの場所で若い女性が失恋を苦に自殺していた事を知ったのです。四人が初めて仮面の女の姿を見た、あの廃墟の病院から飛び降りて。

この話は数年前にテレビでもやっていた実話なので、もしかしたらご覧になった方もいるかもしれません。

私自身、つい最近まで場所すら覚えていなかったのですが、どうやら群馬県の赤城山ふきんの別荘での出来事だそうです。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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