中編3
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昔拾った箱

music:7

最初に言っておかなければなりません

この話はかなり読み難いです

会話もあるので長くなります

ご了承ください

ではどうぞ

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music:1

明日は休みだぁー

仕事を終えて帰宅し

汗を流して布団に倒れた

何をしようか

久しぶりの連休だ

そんなゆったりとしたサイコーの時間

sound:32

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あ?

なんとなく嫌な気分になる

こういう時はいつもアイツだ

無視!

sound:32

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無視!

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sound:32

sound:32

あーうるさい

仕方なく出る

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「おーH元気かぁー?」

やっぱりこいつだ

図々しくてやかましく

ズカズカと人の気持ちに立ち入ってくる

生臭坊主のYの声

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私「元気だよ」

Y「そうかー今は家か?」

私「さっき帰ってきたとこだよ」

Y「おーちょうど良かった!でよ?」

私「いや聞きたくない」

Y「まぁそういうなよ?なぁ?」

私「ごめん電波が悪いみたい」

Y「お前、家って言ったよな?」

私「チッ!で?なに?」

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関わりたくない

どうせ厄介ごとに巻き込まれる

そんな気持ちを考えずにYが話を進める

Y「お前さ?箱を探してただろ?」

私「はい?なんの?」

Y「持ち主見つかった

会って話すわ近くまで迎えに来てるから」

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箱?なに?ってか

近くまで来てる?

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仕方なく着替えて準備して

近くのコンビニまで行く

いた!

無駄なガタイに

スキンヘッド

はたから見たらカタギじゃねぇよ

やだなぁー

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あっ見つかった

Y「おーきたきた

まぁいいや車乗れよ?」

ハァーーーーー

自分の口から無意識に深いため息が出る

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車が走り出し

Yが話を切り出し始めた

Y「あのよー

前にお前が見つけたって言ってた気持ち悪い箱!

覚えてるよな?

○○宗教の△△事件があった一軒家に落ちてたやつ」

私「あぁー雰囲気が危ないからって

持って帰ろうとしたやつだっけ?

途中で置き引きにあって無くなったんだよな」

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Y「あれを今持ってるやつ見つけた

ってか来た」

私「ほー?そっかそれで?」

Y「今、家にいるから手伝って?」

私「やだ」

Y「頼むよー2人じゃ手に負えねぇんだわ」

私「2人?誰かいんの?」

Y「おう!Aがいるぞ」

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最悪だ

AとはYがその筋で知り合った

祓い屋の修行をしている人

どうもウマが合わない

Yとは対照的でクソ真面目の

冗談の通じないやつ

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私「帰る」

Y「Uターンはしねぇぞ?」

私「………中身は?」

Y「まだ見てない」

私「中を見れるなら行く」

Y「よし!」

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しばらく走り

Yの家に到着した

sound:19

アァァァァァァー

聞きたくない奇声が聞こえる

私「除霊始めてどれくらい?」

Y「約5時間」

私「この声は持ち主?」

Y「違う…箱だ」

うん?箱?

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箱のある部屋に行くと

注連縄が部屋の四隅にきっちりとしてある

Y「気を付けろよ?」

注連縄を潜ろうとすると

Yが真面目な口調で言ってきた

music:2

あぁーやっぱり

潜った瞬間に空気が変わった

粘り毛のある

ジメジメしたような不快感が

全身を襲った

アァァァァァァーアァァァァァァー

アァァァァァァーアァァァァァァー

ずっと聞こえていた奇声が

倍以上の音量で聞こえる

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部屋の奥の神棚の手前に

お札が何十枚も貼ってあり

その隙間から赤黒い色の箱がそこにある

手前には

一心不乱にお経を唱えているAが座っている

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Yに合図をしてAを連れて

一旦部屋を出た

私「で?Aさん効果あった?」

A「ありませんでした」

Y「だろうな

ありゃ手強いからなぁ」

私「お札はちゃんと見た?

あのお札の何枚かは中身を封じてるんじゃなくて

外からのものを弾いてるんだよ?」

Y「どっかのバカが間違えてなんでも貼りまくったんだろうな」

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長いので一旦切ります

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