短編2
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駆け上がってきたモノ

これは私が中学生の時に体験した話です。

短いですが、お付き合いください。

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それはある休日のことでした。

母が仕事でいないため、私が洗濯物を取り込むことになっていました。

私の家の二階には部屋が3つ有り、洗濯物を干す部屋、寝室、取り込む部屋と別れていて、いつも一番左の干す部屋から一番右の取り込む部屋へと洗濯物を移動させています。

ドアを開け、窓を開けて洗濯物を取り、窓を閉め、ドアを閉めて一番左の部屋から出ると、一番右の部屋に入ります。

その時でした。

ダダダダダダダダ

ものすごい勢いで何かが階段を登り、バタンとドアを閉めてどこかの部屋に入りました。

感覚的に一番左の部屋だと思います。

妹が手伝いに来たのかな?と最初は思いました。

しかし…

…ドア、閉めたはず…

閉まっているはずのドアを閉めたという事に気が付いた私は怖くなって階段を駆け下りました。

リビングに行くとゲームをしている妹が画面から目を外し、「どうしたの?」といつもと違う様子に気が付いたのか、尋ねました。

「今、二階に上がった?」

「え?行ってないけど」

あれは一体何だったのでしょうか。

私の家の階段は古いので歩くだけでミシミシ音がします。しかし、駆け上がってきた何かが通った時はそのミシミシとする音がしませんでした。

あれから数年経っているのですが未だに正体がわからないままです。

もし、私があの後一番左の部屋に行ったら…と思うとゾッとします。

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