短編1
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ダレ?

今日はお客さんが来るってお母さんから聞いた。

お客さんはお母さんの昔の友達らしい。

お母さんがご馳走作るらしい。

「お母さん、買い物行って来るから、お客さん来たら開けてあげて。」

お母さんはそう言って行ってしまった。

ピンポーン

お客さんが来たみたいだ。

開けてあげよう。

ガチャ

「あの、ここは〇〇さんのお宅で間違えないでしょうか。」

ドアの前には男が立っていた。

「はい。そうですけど。お客さんですか?」

男は頷いた。

僕は入れてあげた。

「懐かしいなー。君が生まれる前だったかなー。ここに来たのは。」

お客さんは言った。

「あの…お母さんって昔はどんな感じだったんですか?」

僕は何となく聞いてみた。

「ああ、うん…。何て言うか…やさしかったよ。そうだ!写真を見せよう。」

お客さんは慌てた様子で写真を僕に見せた。

写真に写っていたお母さんは、今のお母さんと少し変わっていたけれど気にしない事にした。

お客さんの様子は少しおかしかった。

お母さんに会えるから緊張しているのかな。

しばらくしたら、鍵が開いてお母さんが帰ってきた。

「ダレ?」

そう言ったのはお客さんだった。

「バレナイトオモッタノニ。」

お母さんはそう言って包丁を手に取った。

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