思い出にうつりこんだモノ

短編2
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思い出にうつりこんだモノ

俺のガキの頃のビデオ…

どっかの公園で遊んでる1、2歳くらいの俺。かわいい。

同じくガキの姉達とハシャいで走り回っている。泣ける。

そんな映像をほほえみながら見てると…

し、信じられないモノが映りこんいた!!!!!

それは

めっさ背が高〜〜〜〜〜い…ってか、長〜〜〜〜〜〜い 人間!

人間!?

いや…… 長 す ぎ る ! ! ! 

な、なんだ、この長さは…。パッと見4m?

姿はとりあえず茶色かった…。

こんな超長人間がいるのにカメラ映してる親も周りの人間もノーリアクション…

これは…アレだ…

すぐ分かった。

超長人間はなんかノソノソ歩いてシートひいて飯食ってるどっかの家族達を見ていた。

俺は超長人間の近くを走ったりしてた。昔の俺も超長人間には気付いていない模様。

超長人間は一瞬だけガキの俺に目をやる。ゾッとした。

一瞬見えた超長人間の顔は、あのムンクの叫びみたいな顔をしていた。

そこでカメラは後ろの方でなんかしてた姉に向けられて超長人間から離れる。

で、10秒くらいしてまた超長人間がいる場所にカメラを向ける。

そしたら

超長人間はカメラの方をジッと見つめていた。

しかも、ゆっくりゆっくりとカメラの方に近づいてくる。

ここでまたカメラは超長人間から離れ、一周くるっと回って超長人間の居る場所に戻った。

すると、超長人間は消えていて、超長人間が居た場所には、いつの間にか知らないガキがちょこんと座っていた。

夜、親達にもこれを見せようとビデオを再生した。

しかし、そこには茶色い超長人間は映っていなかった。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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