中編4
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~写真~

あれは・・私が保険屋時代ですから、もう20年以上前の事です。

中学時代に仲の良かった子の結婚式に出席するため、実家に泊まりがけで、久し振りに集まった面々と新幹線で移動してました。

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荷物は最小限。今時のようにカタログギフトでお返しを頂くような時代ではありませんから、帰りは大荷物になるんです。

財布と口紅。それさえあれば現地調達で、どうにでもなる。

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賑やかに結婚式は進行し、二次会は新郎新婦の会社関連の方々が中心だと聞いて、私達3人は帰ることにしました。

カメラも使い捨てカメラだったんですよね。

美しく、清楚に着飾った仲間をカメラに納め、また私達も記念に何枚も撮って。

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帰りの新幹線でも写真を撮りました。

あと数枚撮れるからって・・・。

カメラの係は私だったので、引き出物と一緒にカメラも無造作に袋に入れてありました。

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ジャリジャリとフィルムを巻いて、巻ききったら撮る。

撮影したくない所で、何かのはずみでもシャッターが下りたら嫌なので、一枚ずつ撮る直前にフィルムの巻き方をしてました。

だから、余計に不思議なんです。

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無事に帰宅し、さらに娘へのお土産もゲッチュし、関東の自宅へと帰りつきました。

そしてカメラごと現像に出す。

とても楽しみでした。

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控室に居る、緊張した面持ちの新婦や、艶やかなお色直しの着物。ドレスの数々。

その合間に、私達友人の姿も捉えてます。

披露宴がお開きになった後の、みんなの寛いだ表情も撮りました。

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現像が仕上がって、浮かれながら見ていくと・・

不思議な写真が何枚もあるんですよ。

オーブなんて単語も認識も無かったのに、

オーブだらけで新婦の姿が隠れちゃってたり。

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ホテルの真っ赤な絨毯の上で、はしゃぐ仲間に白い霧が被っていたり。

帰りの新幹線のデッキで撮った私達の写真。

斜めに何か写ってる。

ん?・・・

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白い霧に見えたものは、ホテルの壁をバックに黒い靴で黒いスカートを履いてる女性の足。

足の形とスカートの長さから考えて、かなり年配だと推測できました。

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それが、ホテル内の写真ばかりか、新幹線の中の私達にまで被ってるんです。

(御祝いの写真なのに・・・)

少し気持ち悪くなって、一緒に行った仲間に連絡しました。

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ねぇ。ヨシミ~?なんかさぁ。。

こないだの写真、心霊写真っぽいんだよね。

どうしよ?

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このヨシミ。

過去作の「真夜中の訪問者」や「父の死」にも登場する友人なんですが。

珍しく、怖い話が大好きでね・・。

だから連絡したんですけど。

「うっそ!マジで?見たい!見た~い」と、案の定の反応を示してくれたので全て送ったんです。

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私、気持ち悪いから、全部送るね。処分するなりなんなり、好きにして~と。

で、丸投げにして送った後、ヨシミから連絡が来た。

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「これさ。あの雑誌に投稿してもいいかな?」と。

当時、発行されていた「怖い話」の漫画雑誌でした。

うん。好きにして。

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しばらくしてから、また連絡があった。

「次の号で掲載されるって、電話あったよ!」

喜々として話すヨシミ。

・・そして、掲載された私達の写真。

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正確に言えば、私が撮影した、ヨシミともう一人が写る新幹線内部の写真。だ。

解説欄を読む。

「撮影者は、霊的アンテナが非常に高く、常に気をつけなければ危険です。この写真については、撮影者に付いてきてしまったものなので、撮影されたお二人に危害はありません」

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(なんだと?????)

私にって・・ヲイヲイ。。

電話の向こうではヨシミが大笑いしてる。

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この解説書いてる人、なかなかじゃん!

こらこら・・この解説は、あの有名な、つのだ先生ですよ?

笑ってるバヤイでは無いんですよ?

私が淡々と文句を言ってるのに。

「いや~。笑った!じゃね」

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そう言って、電話は切れた。

私は、ヨシミにネガから写真から全部送ると言った。

だが、一枚だけ抜いたんだ。最後の一枚。

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ネガも、その部分を抜き取れるようになってたので抜いてしまった。

ヨシミだけを掴もうとするような、大きな大きな白い手の影。

さすがに怖い話が好きでも、この写真だけは見せられない。

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解説欄を読んだ私が次の行動に出た。

ネガと写真を持って、神社へGO。

お焚き上げと、御祓いをお願いした。

最後にお神酒を頂いた時に感じた肩の軽くなる感じ。

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それだけを彼女には隠し通した。。

アレ見てたら、ヨシミは雑誌社に投稿しただろうか。

既に他界してしまったが、いつか聞いてみたいものだ。。

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Jokerさん(^^
お返事遅くなりまして、ごめんなさ~いm(__)m

私が載せているもの、全てガチ体験です。
あの恐怖を、もっと伝えたい!思い出したくもないような恐怖を、表現出来たらなぁ~。
とか、思ってます。

過去作も、これからの物も、きっとオチなんて何にもない
淡々と語るだけになってしまうと思いますが、今後ともよろしくお願いします♪

臨場感とリアリティがあって思わずぞっとしました!

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写るんですには本当に写るんですよね…ひ…

お話を読んでいたら、なんか肩がズシンと重くなって参りました、沙羅お姉様、遠隔除霊をお願い致します!…ぐう…

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沙羅さん、こんばんは!いつもお世話になります(^^)

写真系の怖話来ましたね!
ご友人が他界されたことにご冥福を祈ります。
そしてその白い手… 危害を受けるかもしれなかったのは沙羅さんだけではないと感じました。
白い手… かなり想像させられ怖かったです!
兎にも角にも沙羅さんが無事に元気なことに、私は安心しています(^^)

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