百物語【 第八十五~第八十六話】

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百物語【 第八十五~第八十六話】

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皆さんの怖い怖いお話・・・

怖さのあまり眠れなくなっている人も居るのではないでしょうか?

刺激の強過ぎる皆様のお話の合間に、甘味を食すような感じで私のお話しを読んで頂ければと思います。

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前回は関西弁で語らせて頂きましたが、今回は栃木弁丸出しで語らせて頂きましょうかね。

そんじゃ、怖かねえけどいぐかんね。

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第八十五話

『2人のお兄ちゃん』

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あれはまだ私がバツイチの時で、息子(長男)が2歳くらいの頃だったと思う。

朝、いつも通りに起きたんだけどよ、息子が『ねえねえきーちゃんきーちゃん、ドアの所にお兄ちゃんが2人いて、こっち見てニコニコ笑ってるんだけど、あれなんだっぺ?』と言いながらドアのほうを指さしてたんだわ。

なんだんべ?と思ってドアのほうを見たら、3歳位の男の子と4歳位の男の子が2人いて、息子の言う通りこっち見ながらニコニコ笑ってんだわ。

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よーく見てみっと、自分の子どもの頃の顔と似たような男の子たちでな、そう思ってた時にふと思い出してよ。

21歳の時に中絶した子と22歳の時に流産した子たちだっぺよって・・・

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その日の夜、息子の隣でうつらうつらとしかけてた時によ、足元で子どもたちが遊んでる感覚があって、ふと見ると朝方にドアの所にいた男の子たちが

『ねえ、お母さん。僕たちとも遊んでよ』と私の足にじゃれついてたんだわ。

遊んでやりたい気持ちはあった・・・

でも『お母さん、あんたらと遊んでやりてえけどよ、〇〇(息子)と一緒にいてやらねえとなんねえから、あんたらと遊んでやれねえんだわ。あんたらの事は絶対に忘れない。忘れられるわけねがっぺよ。お母さんの子どもなんだからよ。上見てみ。あったけえ光が見えっぺ?それ辿ってけば上に行けっからな。先に行って待ってろ。後~でお母さんも行くからな。そん時いっぱい遊ぶべ。な?』って、2人の男の子たちに言ったんだ。

したっけ、男の子たちが『うん、わかった。僕らの弟といっぱい遊んであげてね。バイバイ、お母さん』って言って、スーッと上に上がって行ったんだわ。

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あの子たちが今天国で兄弟仲良く遊んでる事を願うばかりです。

因みに・・・息子が言ってた『きーちゃん』は母親である私で御座います。

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第八十六話

『幽体離脱』

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あれは、高校2年生の時だった・・・

修学旅行で四国・広島に行ったんだよね。

四国を巡ってる時には何も異変は・・・あったわ。

霊的なもんじゃなくて、生身の人間だったけどよ。

妙な視線がずっと纏わりついてて気持ち悪くてやだなぁ~って思ってたんだわ。

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でも、自分の勘違いだっぺって思って、気にしないようにしてたんだけど、友達に『なあなあ、紫音(本名じゃねえかんね)の元カレがずっとあんたの事見てたり隠し撮りしてっけどいいんけ?』って言うから、勘違いじゃねかったんだわなぁ~って思ったけど、元カレに話つけるのも面倒臭かったし『あんな奴、ほっとけばよかっぺ。他の男の子と仲良くしてるところ見せつければ諦めっぺから』って言ってほっといたんだ。

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四国にいる間はずっとそんな感じだったんだけど、広島に入ってから異変が起きたんだわ。

平和公園に近付くにつれ体がだんだんと重くなってきてたんだけども、こんな事誰かに言っても信じてもらえねえべって思って黙ってた。

んで、平和公園の中に入ると重みが痛みになり、吐き気もしてきたんだわ。

バスにでも酔ったんだべって自分に言い聞かせて、なんでもないような顔して観光してた。

友達と写真を撮り合ったりしてて、ふと原爆ドームが気になって写真を撮ってたら集合時間になって、バスに乗りその日の宿泊先のホテルに向かったんだ。

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従業員のお兄ちゃんがなかなかのイケメンだったのは、この修学旅行に参加して良かったなって思った。

夜になって、頬に違和感を感じてお風呂に入った時に鏡で顔を見たら頬に吹き出物が出来てて『これじゃ写真撮れねえべや』って感じだった。

ホテルから自宅に送る荷物を纏めてダンボールに入れて、みんなで従業員のイケメンお兄ちゃんたちがいる受付に持って行って『お兄ちゃん、お願いしま~す』って言って、部屋に戻り時間も遅いし寝たんだわ。

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でも、なかなか寝付けなくて隣の布団に寝てる友達と恋バナしたりして時間潰ししてたんだ。

しばらくして睡魔がきたから、友達に『そろそろ寝っぺ』って言って寝たんだ。

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帰路ってのは結構あっさりとしたもんで、みんな寝て過ごしたりであっという間だった。

帰宅して家族にお土産を渡したり、旅行中の話をしたりしてお母ちゃんの手料理を食べて、お風呂に入り、疲れてたから早めに寝っぺって事で、かなり早い時間に布団に入ったのよ。

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ふと気付くと、激しい耳鳴りと共につま先から波をうつような感覚があり、波が徐々に上に上がってきて『ヤバい・・・このままだと金縛りになっちまう』って思ってたのも束の間、すぐに金縛りになり首から下が全く動かなくなっちまったんだ。

したっけ、意識っていうか体がふわーっと上に上がる感じがしたんだよね。

『ん?』って思って下を見たら・・・

自分が寝てっぺや~、意味わかんねえべよ~

上を見たら・・・

天井目の前だっぺよ、もうなんだっつうんだよ~

てな感じで体をばたつかせてたら・・・

shake

ドスンと布団に落ちたんだわ。

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身体中痛いわ、怖いわで泣きながら、いつの間にか寝てて朝になり、お母ちゃんに『いつまでも寝てねえで起きろ~』って起こされて、朝ご飯食べてる時に、夜あった事を家族に話したら『おめえ馬鹿じゃねえの』って言われて、すっごいショックを受けて、朝ご飯食べ終わったら・・・ふて寝してやったわ。

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えー・・・今回もまたくっそ程怖くないお話で申し訳ない。

誰ですか?お笑い芸人のネタの『幽体離脱ぅぅ~』

ってやった人は?

ケツ出せ、ケツ。ペンペンしてやっからʬʬʬ

もう少しで百話に到達しますが、皆さん・・・何か異変は起きてないでしょうか?

次の語り部さん・・・宜しくお願いしますよ(ΦωΦ)フフフ…

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紫音ねー様、読んだっぺよ。栃木の上の方は結構訛るんだっぺな?やあロビンミッシェルだっぺ。

修行者さんも言ってたけんどよ、怪談の語りとして妙にハマっている感があってサクサク読めて面白かったべさ。

これは新境地開拓したっぺな?…ひひっぺ…

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