短編2
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民宿

この話しは 自分が19歳(十年以上前)で専門学校の仲間達と夏休みに海に行った話です。

専門学校で仲の良かった八人で和歌山の海に一泊で遊びに行くことになりました。

当日 朝から体調があまり良くなかったのですが無理をおして旅行に行くこと。(自分だけがハミるのが嫌で)

目的地に着くまで みんなはワイワイ楽しそうにしていましたが自分だけは寝てました。

お昼頃には民宿に着き みんなは荷物を置き さっそく海に出かけました。

自分は薬を飲み しばらく寝てから行くことにし 少し寝ることにしました。

2時間ぐらい経ち 体調も良くなったので海に行こうと起き上がろうとした その時 急に金縛りにあい 動けなくなりました。

しばらく するとドアが開く音がし襖が開く音がしました。友達が帰ってきたのだと安堵すると「チリーンチリーン」と鈴の音が聞こえました。

目しか動かせない自分は音のする方を見ると3、4歳ぐらいの前髪が長くて顔の見えない半袖半ズボンの たぶん男の子がいたのです。

その男の子はテーブルのある部屋でテーブルの周りをクルクル回って遊んでいたのですが しばらくすると自分の寝ている布団の周り回りだしたのです。

怖い気持ちはありませんでしたが気持ちが良いわけでもなく なんやコイツわって思っていました。

そうするうちに 足元から布団に入って来たのです。

さすがに それにはビビっていると自分の真横に顔を出してきたのです。

その長い前髪の奥に見えるその男の子の顔は大きな目が一つ真ん中にあり鼻はなく口だけでした。

情けない話し それを見た途端 気を失いました。

夕方5時ぐらいに友達が帰ってきた時に起こされ 自分が体験したことを話したのですが誰も信じてくれませんでした。

夢でも見たんちゃうのって言われ 自分も現実的ではない体験なので夢かなって思った矢先 テーブルの部屋に友達が「この鈴誰の?」って拾い上げたのです。

もちろん誰の物でもなく 民宿のおばさんに聞いたところ 神棚に奉っているお札に付いている鈴に似ているて言うので その神棚を見せてもらうことになりました。

すると お札の真ん中にある紙にくくり付けていたであろう二つの鈴の一つが取れていたのです。

残っている一つと照らし合わすと同じ物でした。

おばさんに話しを聞くと

奉っている神様は鈴の神様らしく鈴の音で悪いものを寄せつけないらしいです。

ただ自分が見たのは いったい何? 神様?

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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