中編4
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石像のある場所

旭川市内某所・・・・

100%以上の確率で危険なので場所を特定されそうな表現は避けますね。

私が18歳のときに社会人になってから出来た悪友2人と市内の心霊スポット巡りをしていた時期があった。

3人寄れば何とやらで怖いもの知らずの俺たちは暇さえあれば心霊スポットに出向いていた。

そんなある日の休日

悪友の一人が、どこからか新情報を仕入れてきた。

メジャーなスポットを制覇していた俺たちは情報に飢えていたこともあり思いっきり食いつく。

「かなり危険」という前置きが当時の俺達には最高の訪問理由であり速攻で行くことになった。

俺のRA55に乗り込んだが、まだ昼前であったため当時7時開店23時閉店のセブンイレブンでオニギリとジョージアオリジナル缶を買い現地へ向かった。

お昼を少し過ぎた頃、そろそろ到着か?と思ったが車の通れる道ではなくなったのでオニギリをオリジナル缶で流し込んで歩き始めた。

道はドンドン狭くなる。

ほとんど獣道化した藪を踏み倒した様な道を10分程進むと何故だか突然砂利道になった。

砂利道と言っても道幅は60cm位なものだが・・・・

それと同時に「お札」が至る所に設置してある。

雰囲気は抜群だ!

しかし、幼少の頃から霊感のある俺は此の辺りから何とも言えない悪い違和感を感じ始めていた。

ソレの正体はすぐに分かった。

覆いかぶさる様に茂った木々の中から「ガサっ・・・ガサガサガサっ」と何者かが移動する音と所々朽ちて効力を失った「お札」の間に見えた。

下級霊が寄り集まり一個体となった姿を何体も・・・・

動物霊や行き場を失った人霊などが一体化したいわば悪霊や妖怪の類で一番タチの悪い輩である。

「これはマズイことになった」と考えた俺は悪友2人に引き返すことを強く提案したが、それらを全く感じていない彼らに届くはずもなく2人はドンドン進んでゆく。

何度となく説得を試みるも返答は一切無い。

まるで何かに憑りつかれたかのように・・・・

「仕方ない」俺は2人の守りに徹した。

車を降りて歩き始めること30分・・・・

急に視界が開けた。

それと当時に心が休まるような不思議な気分になった。

しかし・・・・

そんな気分だったのは俺だけで2人は頭を押さえ苦しみ始めた。

「しっかりしろよ!」2人の背中に紋字を打ったが2人が相手では当時の俺では満足な対処が出来なかった。

2人は苦しみ叫びながら来た道を走り出し鬱蒼とした木々の中に消えていった。

俺は茫然としながらも背中に感じる心地よい感覚に気付き開けた方向へ目をやった。

30m程先に幾つもの石像が鎮座していた。

そして・・・・

その全てが大雪山連邦の一角、雲ひとつ無い天候なのに何故かドス黒い塊のある方角に向いていた。

石像の数は21体(後になって分かったこと)であった。

その後、俺も来た道を戻り車までたどり着いたが悪友2人の姿は無く最終的に警察に通報・・・・

到着したのは3人の警察官と8人のハゲたオッサンであった。

警察官は悪友を探すでもなくハゲたオッサンと数分話をした後、すぐに帰ってしまった。

俺はハゲたオッサン達にに連れられ近くの寺に連れていかれ若干お叱りを受けた。(2時間位・・・)

そして他言しないことと後のことは全て任せることを命じられ最後に「何を見たのか」と聞かれた。

俺は見たこと感じた事を素直に話し解放されたが悪友2人とはその後も会えていない。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

その一年後・・・・

俺はハゲたオッサン達に呼ばれ聞きたくもない信じがたい事実を耳にすることとなる。

・あの場所は旭川市の鬼門であること

・故に様々な霊が集まって来ること

・悪友2人は既にあの場所で様々な霊の一つになってしまったこと(死体は出て来ていない)

・その状況で全く問題の無かった俺は今後ハゲ達と同じ立場であの場所を守らなければいけないこと

などを告げられた。

寝耳に水ではあったが・・・・

悪友を守れなかったことへの罪悪感と生まれ持ってしまった異常な能力が旭川の為になるのならばと了承し3年ごとの盆明け某日に石像の場所に赴いている。

ふと、「来年の夏は11回目・・・・石像に会いに行くんだな」と思い出してしまって中国人墓地にて2泊3日のソロキャンプをした経験を持つ俺も若干憂鬱である・・・・

3年に一度その場所で何が行われるかは他言出来ないが、これだけは言っておく。

全国のどの地域にもこの様な場所は存在し、何故か3年に一度ごくごく少人数により貴方の住む町が守られていることを・・・・・

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mami 様
ご覧いただきありがとうございます。
過去作品も読んでいただけて本当に嬉しく思います。
また、覚えていてくれたこと感謝ですw

私自身はあくまで大業を手伝っている立場ですが既に先の短いお坊様もいらっしゃいますし、それでも知らない誰かの為に命を削る彼らに頭が下がります。

時間の許す限り投稿するつもりではおりますので名前を見かけましたらご覧になってください。

andy兄様…から見れば、初めまして。でしょうか…
随分前に、andy兄様の作品を読んで、その面白さに『名前から検索』致しまして、一気読みしたことのある者です。
私もお名前を拝見し、嬉しくなりました。

『人には言えず、理解されがたい』ことを、『多くの何処かの誰か』の為に役割を担っておられる方はいらっしゃるのでしょうね…
とても、素晴らしいと思うとともに、大変な事だとも思います…

また、andy兄様の作品を楽しみにしております。

あんみつ姫 様
既にご理解頂いている様に信仰心の欠如が今のような事態を招いてしまっております。
更に誰にでも出来る様なことでもなく・・・
私はほんの少し手伝っているだけですから大した力にはなっておりません。
ただ、何が起こるか分からない世界ですから気だけは抜けませんw
この様な出来事が題材の場合、深く掘り下げることが出来ない為に「どこまで理解してもらえるか」がとても不安ですが貴方のコメントを頂いて安心いたしました。
ありがとう
これからも宜しくお願いいたします。

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ロビンⓂ 様
ご覧いただきありがとうございます。
また、サイト内でのご活躍を大変嬉しく思っております。

髪は職業柄・・・^^;
私は最近白髪がチラホラですがフサフサですw

まあ、代償をマジスレすると
彼らは自分の死後、石仏(石像)に魂が移され大雪山連邦を睨み続けます。

あんみつ姫 様
ご覧いただきありがとうございます。
また、覚えていて下さり大変嬉しく思います。
更に、私ごときの体の心配までしていただき大変恐縮しております。
暫く来ない内にシステムも変わり少々とまどっておりますが・・・^^;

この手の出来事は文面でも触れましたが各地域で行われております。
しかし、全てが秘密裏にとてつもなく狭いコミュニティで行われている為に都市伝説的な扱いになっていますし、そうなる様に仕向けている現実も御座います。
また、広く考えると一般の方々も知らず知らずに参加していることも多いんですよw
地方の祭りなどはその最たるものです。
これからも時間の許す限り独り言の様な陳腐な文章を上げていきますので宜しかったらご覧下さいね。

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andy兄様
お久しぶりでございます。
お名前を拝見し、真っ先に読ませていただきました。
興味深いお話に、早速ですが読者登録させていただきました。

私も、はる様と同じ思いでございます。
そこに住む方々をこのような形でお護りする役割は、私たちの想像を超えたご苦労も多いことでしょう。
感謝と御礼申しあげます。今回、このような形で、Andy兄様をとおし、皆様の知るところとなりましたのも、我々人間に対する警告、いえ、天啓なのかもしれません。

以前、似たような役割を担っておられた方についてのお話を別サイトにて読ませていただいたことがございます。その土地を護るため、遣わされるお役目に関する事例であり、たいそう怖いお話でした。
そのお話自体、第三者(事件当時小学生だった男子生徒)の目線から書かれたもので「実話」なのか「創作」なのか判別できなかったのですが、記憶を辿って書かれたかのような語り口調と実際に体験したものでなければ書けないような内容に、リアルな恐怖感を覚えたことを記憶しております。
リンクを貼ろうかとも思いましたが、地方紙に掲載されるような(死者もでておられる)出来事であり、いろいろな意味で障りも多いことと判断し、自重させていただきました。

これから日に日に気温が下がり、寒さへと向かいますが、どうぞ、くれぐれもお身体をご大切になさってください。
お忙しい中の執筆活動は、大変でしょうが、これからも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

はる 様
ご覧いただきありがとうございます。
また、私の様な者を覚えていただいていて嬉しいですw
人々の為に当たり前の行為として身を捧げる徳のあるお坊様達には頭が下がります。
微力ながら私も誰かの力になれればとは考えておりますが・・・^^;
雪が降り始めるまでの間、少し時間が取れそうなので時間の許す限り投稿したいと思います。

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