短編2
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泣ける話

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俺は引きこもりだった。

毎日、毎日ドア前に置かれるご飯と

「お願いだから話し合おう。」とだけ書かれた母親からの手紙

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そして夜になると聞こえる怒鳴り合う両親と

しばらくして聞こえてくる母親のむせび泣く声

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しかしそんな毎日も慣れてしまえばどうって事ない。

だって毎日ご飯は食べられるし、インターネットもあるし

それに将来の事を考えるには俺はまだまだ若すぎる。(笑)

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そんな時、事件は起きた。

俺が三ヶ月ぶりに風呂に入ってた時の事だ。

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なんと母親が閉め忘れてた俺の部屋の鍵と

パソコンを捨てたのだ。

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それを見た瞬間

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「ごめんなさい、ごめんなさい」

と泣き叫ぶ母親の顔面を俺は気が狂うほど殴った。

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何度も!!

何度も!!!

何度も何度も何度も何度も!!!!

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ふと我に返ると

母親は動かなくなってた。

「な、なんて事をしてしまったんだ!!」

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これから誰が俺のご飯を作るの?

誰が風呂の準備してくれるの?

誰が俺の服を買ってくるの?

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と何回問いかけても全然反応してくれない母親

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俺は泣いた。

もう一生分の涙を流したんじゃないのか?

ってぐらいむちゃくちゃ泣いた。

「ごめんな、母ちゃん」

「そして今まで育ててくれてありがとう」

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そこに父親の車が家に帰ってきた。

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マズイこの素敵な体験談を早く「泣ける話」として動画サイトにアップしないと・・・・

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そしてパトカーの中で警官に

「当然、執行猶予は付くんでしょ?」

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と質問してた俺の10回目の春も刑務所の中だ。(怒)

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