短編1
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押し入れの男

これは私が五歳のときの話しです。

当時、私は祖母と一緒に寝ていたのですが、その日は珍しく祖母が先に眠ってしまっていました。

豆電球の仄かな灯りの下、なかなか寝付けずにいました。

10分ほど経ったでしょうか…押し入れから物音が聞こえたのです。

祖母の方に向けていた体を押し入れへ向け、ジッと見つめていました。

すると押し入れからキラッと光る長い物が飛び出し、また戻ったのです。

そして異様な仮面を付けた男が現れ、私を見つめました。ひどい耳鳴りがし、体が硬直してました。

その男は日本刀を片手に近づいて来たのです。

私は必死に祖母を起こそうとしたのですが、何故か目がそらせなくて…。

殺される…!!

そう思った瞬間「おばぁちゃんっ!!」と大きな声がでて、祖母を起こすことが出来ました。

男は立っていた場所に影を残して、何時の間にか消えていました。

翌日、あの押し入れを見ると刀で突き破られた後が残っていました。

今では何もしてないのに穴が塞がっていて、跡が薄く残っているだけです。

誰も信じてくれませんが…私だけは12年経っても、あの恐怖を未だ覚えています。

怖い話投稿:ホラーテラー ◆憂◆#兎さん  

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