中編4
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封印されしモノ〜怪〜

僕達三人は、目的の人物に会うことが出来た。

その人物の名前は、トメ(サクラ)。

恐るべき力を秘めたトメさんより、力試しを言い渡された紫水さんと葵さん。

そして、トメさんが過去に封じたナニカとの命掛けの腕試しが今、始まろうとしていた。

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数多く並ぶ石碑の一つにヒビが入った。

そしてそこから立ち昇る黒い煙の様なモノ。

トメ「ほほぉ…。

葵よ?

お主も運が悪いのぉ(笑)」

一体、あの石碑から何が出て来たと言うのだろうか?

少なくとも、僕の目には煙の様なモノしか見えない。

葵「サクラさん…。

あなたとんでもないモノを…。」

トメ「お主、まさかアタシが、人が霊体になったモノを封印しておるとでも思っておったのか?

そんな程度のヤツなら、すぐに消滅させておるわ(笑)

言ったじゃろ?

消すには惜しいと。

紫水も聞いとくがえぇ。

ここに封印されとるモノは、皆、元々そういった存在のモノじゃ。

お主らが産まれるずっと前から、怪として存在しておったモノじゃよ。

純粋な化け物とでも言うとこぉかの(笑)」

紫水「葵さん?

これはただの腕試しでは済みそうもありませんよ?」

葵「えぇ。

そうですね…。

しかし、私達の本命は、神…。

ここで躓く訳にはいきませんよ。」

紫水「カイさん?

私達はこの場から離れましょう。」

そういうと紫水さんは、葵さんから距離をとった。

僕は叔父さんとの件を思いだし、紫水さんよりも更に距離をとり、葵さんの様子を伺った。

ゆっくりと石碑へ近付く葵さん。

そして石碑にそっと手をかざす。

ガラッ。

?!

葵さんが石碑に手をかざすと、途端に石碑が崩れ落ちた。

葵「さぁ…。

これでもうアナタの帰る場所はありませんよ?

恨みも何もありませんが、アナタには消えて頂きます。」

葵さんが話し終わると、今まで穏やかだった山中に突風が吹き荒れた。

もの凄い風だ。

それは四方八方より吹き荒れる。

僕は飛ばされない様に近くの木に捕まり、葵さんを見た。

?!

吹き荒れる突風の中、佇む葵さんの頬から血が流れている!

いや…頬だけじゃない…。

葵さんの腕、足…。

服が裂け、中に見える葵さんの肌は血に染まっていた。

僕「あ、葵さん!!」

…………。

僕の呼び掛けに葵さんは反応しない。

それどころか葵さんは、血が流れる自分の腕を眺め微笑んでいた。

葵「殺し合い…ですか?

いいですねぇ…(笑)」

そう呟く葵さんの顔は、僕の知る葵さんでは無かった。

不気味に口角をあげる口とは対象に目は完全に据わっている…。

これが呪術師…葵…。

だが、そうしている間にも葵さんの体は切り刻まれていく。

葵さんの足元には血だまりが出来はじめていた。

遠目に見ている僕が思っている以上に傷は深い様だ。

このままじゃ葵さんは本当に…。

僕が葵さんの命の危険を感じ始めた時、遂に葵さんが動いた。

葵さんは血が流れる自分の腕を指先でなぞり、片膝をつき、地面に何かを書き始めた。

円?

遠目で良くは分からないが、葵さんは地面に円を描き、その周りに何やら文字の様なモノを書いている。

葵さんが、全て書き終わったとほぼ同時に、先程迄の突風が嘘の様に止んだ。

葵「ほぉ…。

オマエにも分かるのか?

俺がオマエを消すつもりがねぇって事が。

その通りだ。

オマエは消さねぇ。

闇に呑み込まれちまえよ…。

なぁ?」

葵さんの口調が変わっている…。

何時の間にか笑顔も消え、鋭い目付きで虚空を見上げる葵さん。

葵「我が血を贄とし集え闇の支配者達。

悪しき者を闇へと誘わん。」

葵さんが呪文の様な言葉を発している。

その時!

風も無いのに、木々の枝が大きく揺れ始めた。

葵「逃がすかよ!!

更なる悪しき力よ我に従え!」

そういうと葵さんは、血で描いた円の中心に両手を叩きつけた。

バンッ!

………………………………………………………………。

余りに突然の事で何が起こったのか全く分からない。

葵さんが両手を叩きつけた瞬間、辺りが闇に包まれた。

目を開けているのかさえ分からない程の闇。

少し前にいる筈の紫水さんの姿も見えない。

どれ位、その状況が続いたのだろう…。

突如、視界が元に戻る。

辺りを見回す僕。

葵さんは先程と変わらぬ場所にいた。

終わったのか?

トメ「ふん!

お主も酷な事をしよる。

素直に消してやればええ物を…。

闇に落としよったか…。

じゃが…見事じゃ。」

紫水「いやぁ(笑)

お見事です!葵さん(笑)」

葵「中々の相手でしたよ(笑)

思わず昔に戻ってしまいました(笑)」

む、昔って…。

昔、葵さんはあんなに危ない人だったのか…。

僕「でも良かったです!

葵さんが無事で何よりですよ!」

ピシッ!!

?!

その時、葵さんの少し後ろにある、別の石碑に突然ヒビが入った。

トメ「いかん!!!

葵!!!」

葵さんに向かって叫ぶサクラさん。

何が起こったんだ?!

僕「う"わぁぁ―!!」

サクラさんが叫んだ直後、眩いばかりの閃光が辺りを包んだ!

咄嗟に目を閉じた僕だが、あまりの眩しさに目がおかしい…。

ゆっくりと瞼を開け、辺りを見回す。

まだ視界がぼやけているが、何とか葵さんの姿を確認出来た。

?!

そこには、いつの間にか葵さんの背後に立つ紫水さんの姿があった。

紫水さんは葵さんに背を向けた状態で立っており、

何かを抑える様に右手を前に突き出している。

そして、その掌からは血が滴り落ちていた。

紫水「せっかちですねぇ…。

そう焦らずとも、あなたのお相手はこの紫水が致します。」

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マコさん様。

む、昔話?!Σ(゜Д゜)
き、今日で怖話から引退致しますm(__)m

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むぅ様。

すぐ終わらせます!
すぐに!

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スゲー!葵さん!

これは昔話編も期待できますな!

ねぇ、カイさん!!

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月舟様。

そんな事したら、また長くなりますやん?!Σ(゜Д゜)

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智花様。

まだ読んでくれていたんですか?!Σ(゜Д゜)
ありがとうございますm(__)m

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吉井様。

ここで完結ですm(__)m

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セレ―ノ様。

この話し、何処で終わるのでしょうか?(^^;
この話しで完結ありかも!!笑

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りりぽょ様。

初めましてm(__)m
あなたもこの駄作に捕まりましたね?(笑)
無駄に長いですよ〜?(笑)

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はじめまして!楽しく読んでます★続きがきになってきになって笑

がんばってください!たのしみにしています★

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