短編2
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廃屋にいたのは…2

Αちゃんはそう言ってソラ~ソラ~と呼びかけますがソラは全然動きません。

Αちゃん「行くしかないよね」

意を決したようにΑちゃんが言います。

僕「ちょっと待ってて」

と言ってさっき通った部屋に戻り大きなジグソーパズルの額を二つ取って来ました。

僕「これで身体を隠しながら行こう」

額で身体を隠してジリジリ近づいて行きます。

そしてソラをΑちゃんが捕まえると「ミャ~」って泣いたのでΑちゃんがそっ~と茶色の塊を見てみました。

「赤ちゃん!!」

Αちゃんが叫んで僕もビックリして塊を見ました。

赤ちゃん犬だったのです。

もう全然元気なくて死んでんのかなと思いましたが確かにビクッって動いてます。

Αちゃん「ねえ助けてあげて」

僕「うん、そうだな」

僕は恐る恐る手を出して赤ちゃん犬を救いました。

その時急に壁の血の跡みたいなものが大きな顔の形になって

『ト!ル!ナ!』

一字づつ言ってるような続けて言ってるような変な声でした。

Αちゃん「早く!!!」

Αちゃんが叫んで僕達は慌てて逃げました!

自転車のカゴに赤ちゃん犬とソラを入れて二人乗りで必死に逃げてようやくΑちゃんの家に着きました。

僕「なあ、その犬どうすんの?」

Αちゃん「ソラが助けたんだから飼うよ」

僕「あの変なのが取り返しに来たら怖いよ」

Αちゃん「あそこから動けないっぽいから大丈夫だよ」

Αちゃんはそう言ってましたけど僕はまだちょっと怖いです。

僕はΑちゃんと一緒の時だけ見えたりします。

他にも何回か怖い思いしてますが、なぜかΑちゃんの誘いは断れません。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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