短編1
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猫もえ 大好き!

 これは、猫が大好きな田中さんと、ある猫との物語です。

 その日、会社からの帰り道、田中さんは近所の住宅地で、かわいい猫と出会いました。

 とっても人懐っこい猫でした。田中さんは、余りにかわい過ぎるこの猫にチューしました。

 この猫と田中さんとの接点はこのときだけ。

 猫が去って行ったのを見届けた田中さんは、妻の待つ新居への歩みを早めました。

 ところで、飼い主にドアを開けてもらって部屋に出入りしていたこの猫は、田中さんと出会うほんの数時間前まで、その部屋の中に十日間も閉じ込められていました。

 しかし、飢えていたにもかかわらず、飼い主の手から餌を与えられることはありませんでした。

 ドアを開けてくれたのは、午後三時頃、近所の住民の異臭騒ぎを受けて駆け付けて来た警官でした。

「死後十日というところか。自殺だな。遺書がある。だが酷い有様だ。何かに食い散らされている……」

 そのとき、警官の足元を擦り抜けるようにして、猫は部屋から出たのでした。

 ちなみに、“行って来ます”と“ただいま”のチューは、まだまだ新婚である田中家の習慣になっています。

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月舟さん。

僕の作品を読んで下さってありがとうございます。
そして、評価して下さってありがとうございます。

この作品は、野良猫に餌をやりつづける迷惑な人に対する怒りで書きました。

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自分の作品を読んで頂いたのに返事出来てなかったり、その他、色々なミスを既にしてしまっているかも。
一度、そんなのを全部書き出してチェックしなければ。
感想を返していないのに返したつもりになっていたり、まったく違った場所に書き込んでしまっていたり……。
そういう失礼に気付かれたときには、済みませんが教えて下さい。

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ふたばさん。
評価して下さってありがとうございます。
ひょっとして題名、よかったのだろうか?
猫。もえ。そして田中。何か関連がありそうな、なさそうな。

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むぅさん。
評価して下さってありがとうございます。
楽しんで頂けたのなら嬉しいです。

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菜食主義の猫さん。
評価して下さってありがとうございます。
幸いなことに直接ではありませんでした。

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