長編12
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雪の果て

その冬、最後に降る雪のことを「雪の果て」と云うそうだ。

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降りじまいの雪。

名残(なごり)雪。

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当然、私がその事実を知るよしもないが、それが降ったのは、桜の蕾も綻んだ4月のある日のことだった。

すっかり暖かな日が増えてきたというのに、その日は朝からテレビの天気予報が、防寒と傘の準備を盛んに訴えていて、皆タンスに仕舞いかけた冬物のコートを取り出し、背中を丸めて駅へと向かっていたのだった。

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私はというと、明け方から妙な胸騒ぎがして、ベッドの上で布団にくるまりながら悶々としていた。

カーテンの隙間から白く弱々しい朝の光が差し込む頃、私の中には、はっきりと形を持ったある予感が生まれていた。

横になったまま、腕を伸ばしてカーテンを開ける。

きんと冷えた窓ガラスの外、灰色の空が見える。

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彼女がいる――。

この雪雲に覆われた空の下、

どこかに、

彼女が――。

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その日は平日であったが、私はあらかじめ会社に有給休暇を申請し、買い物に出かける予定だった。

電気屋に、新しい冷蔵庫を見に行くのだ。

これまで使っていた冷蔵庫が手狭になったので、もっと大型のものに買い替えたいと思っていた。

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電気屋が開店する時間以降に着けばよいので、朝はいつもよりもゆっくりだった。

ニュースを見ながらトーストをかじり、コーヒーを飲む。

洗い物をし、ベッドを整え、着替えて外出の準備を完了する。

そのままキッチンに向かった。

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今ある冷蔵庫のサイズと、設置する場所の奥行、幅はすでに測ってある。

私は冷蔵庫の前に立つと、上の段――冷凍庫の扉を開ける。

冷気が私の顔を叩く。

低温の聖域に、「彼女たち」は昨日までと変わらぬ姿と並びで居た。

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左右に整然と並んだ左手首。

中指と薬指と小指をなだらかにお辞儀させ、親指と人差し指はそれらよりも多少伸びた姿勢で。

まるで、小さな卵を割らないように優しく持っているかのような、そんな手の形。

身体から切り離された、左手首の彼女たち。

愛しい私の少女たち。

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その中央、奥。

ことさらに白く、細く、冷たい。

美しい一本の手首。

初恋の彼女。

その左手首が鎮座していた。

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私にとっての聖遺物。

あの夏の忘れ形見。

すべてのはじまり。

すべての終わり。

それが今、ここにある。

手を伸ばし、そっと取り出し、顔を寄せる。

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「行ってくるよ、紗雪(さゆき)――」

口づけたその手首は、私にいつもよりも強く、彼女の存在を感じさせた。

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平日の電気街は、それでもそれなりの人通りがあった。

以前も冷蔵庫を購入した店舗に入り、新型の機種を見て歩く。

愛想の良い男性店員が近寄ってきて、お探しのものがございますか、と声をかけてくる。

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私は首を振り、冷凍庫の収納量が大きなものがほしいと希望を伝えた。

店員は、奥様からのご要望ですか?結構ですね、と云って愛想笑いを浮かべながら、こちらなどおすすめですと最新型の機種を指差した。

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他のものより値が張ったが、私はすぐに購入を決めた。

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冷蔵庫は後日部屋に届くということだった。

予定よりあっさりと買い物が済んでしまい、正午を過ぎたばかりで暇になってしまった。

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私は暇にまかせて、電気街から二つ隣の駅まで、ぶらぶら歩いて移動した。

そこは、都内でも有数の歴史あるターミナル駅だが、すぐ目の前には桜の名所である小高い山があり、公園になっている。

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山の桜は二分咲きというところだった。

急な寒の戻りに花びらを震わせている。

寒空に甲高い声を響かせながら、ヒヨドリが桜の枝の上で跳ねる。

はらはらと花びらが舞い落ちた。

雪のように見えた。

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温かいもの――珈琲でも飲みたいな、と思いながら、咲きかけ桜を見上げてぼんやりと歩く。

と、人通りもまばらな公園の道の向こうから、ブレザーの制服姿の男女が歩いてくるのが見えた。

平日の昼間だというのに、どうしたのだろう。

ふとひっかかって、ふたりの会話に耳をすませてしまう。

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「――部長、本当によかったんですか?午後の授業さぼっちゃって……」

「いいのよ。こんな日に、教室で退屈な授業なんて受けている場合じゃないでしょ?

あなたも文芸部、いえ、七不思議部の部員なら、今日のこの空が『普通じゃない』ってことくらい、肌で感じているでしょうに」

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――ふふ、おかしい。

長い黒髪の少女が、くすくすと笑う。

後輩と思しき男子生徒は、その様子にやれやれとため息をつく。

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「たしかに、今日のこの雪でも降りだしそうな空からは、いつもと違った感じがしますよ。

誰かの気配というか、声というか、そんなものが雲の奥から感じられる――。

なんなんでしょう、これって――」

「そうねえ。あら――」

女生徒の方が、私の存在に気が付いて足を止める。

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彼女の顔に浮かんだもの。

驚き。

思考。

興味。

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対して、後輩の男子生徒の顔に浮かんだもの。

驚き。

嫌悪。

警戒。

そして少年は、急いで横を向いて女生徒の手を掴もうとするも、肝心の女生徒の姿は既にそこにはなく、彼女は私に向かって一目散に、小走りで近づいてきていた。

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shake

「遠足の時に乗っていたバスが崖から転落してクラスの女生徒全員亡くしてしまって、そのショックから職を辞した元小学校教諭の方ですか?」

黒髪の少女が、私に向かって一息でしゃべる。

喜々として、といった感じだった。

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遠足?

バス?

女生徒?

小学校教諭?

一体彼女は何を云っているのか。さっぱり意味がわからない。

知的な顔立ちをしている少女だが、実はまともじゃない種類の人間なのか?

私がたじろいでいると、男子生徒が走り寄ってきて、彼女の肩を掴む。

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shake

「――ちょっと部長!そんな突然、失礼ですって。

すみません、ちょっとこの人、興奮しちゃったみたいで。驚かせてしまってすみませんでした。

さ、行きましょう部長!

ほら、足踏ん張んないで!まだ散歩し足りないって駄々こねる犬ですかアンタは!」

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ギャーギャー騒ぎながら、男子生徒は女生徒を引きずっていく。

一体何だったんだろう。

思わず呆然と立ち尽くす。

背後から、遠ざかる彼らの声がかすかに聞こえてきた。

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shake

「ちょっと!あんなのめったに見れないんだから、ちゃんと訊いておかなくちゃ。

あなたも視たでしょ?あんなに大勢の『少女だったモノ』を引き連れて、平然と生きている人だなんて――」

shake

「わかってますよ!だからこそ逃げるんでしょーが!

あんな……、あんなに引き連れて……、普通の顔をしていられるなんて……。

絶対普通じゃないですよ!」

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女生徒の抑えた笑い声。

「ふふ、おかしい。

どうだった?私の推理。

『遠足の時に乗っていたバスが崖から転落してクラスの女生徒全員亡くしてしまって、そのショックから職を辞した元小学校教諭』って、あの状況ならあり得るシチュエーションじゃない?

女の子たち皆、あの人のこと慕っていたし。

それに皆、左腕がなかったし――」

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――きっと事故で切れちゃったのよ、左腕。

最後に女生徒の楽し気な声が聞こえた――ような気がした。

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そのまま、霊園のある町を抜け、下町のエリアへと歩いてきた。

昼間だというのに気温はどんどん下がっていっているようだ。

珈琲の欲求に加え、空腹も覚えてきたところで、とある文豪の名前を冠した喫茶店を見つけた。

見ればランチも供しているらしい。

ここでいいかと木製のドアを開ける。

カラン――と小さくドアベルが鳴った。

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足を踏み入れると、木製の床がギシギシ鳴った。

店内は薄暗く、それほど広くはなかった。

五つほどのテーブル席と、椅子の並んだ木製のカウンター。

壁に掛けられた、多くの額縁。

収められているのは、スケッチであったり、ジャズミュージシャンの写真だったり、猫の写真であったりした。

それらが間接照明の明かりに浮かび上がっている。

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無造作で雑多に見えて、妙に収まりが良い。

雰囲気の良い空間だった。

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店内にはジャズミュージックが控えめな音量で流れていた。

静かなので気が付かなかったが、薄闇に沈んだテーブル席はすべて客で埋まっており(よく見るとテーブルに座った四人組は、双子の女性と双子の男性だった。珍しい組み合わせだ)、私は空いているカウンターの席に腰を降ろした。

カウンター席の真上の天井からは、傘を被った電球がケーブルでぶら下がっており、木のテーブルに暖かな色合いの光を投げかけていた。

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私がメニューを探していると、カウンターの奥の方の席に座っていた二十代後半と思われる、長い髪の落ち着いた雰囲気の女性が、おもむろに立ち上がると私にそれを手渡した。

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「ご注文がお決まりになりましたら、お声をかけてください」

静かな声でそう言ってから元の席に戻ると、テーブルの上に置かれた読みさしの文庫本を手に取って、視線を落とした。

この女性は客ではなかったのだ。

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メニューを見て注文を決めると、それを察した女性店員が顔を上げた。

改めて見ると、美しい女性だった。

少しだけ西洋の血が混じっているのではないだろうか。目鼻立ちのはっきりとした顔だった。

注文を告げる。

女性は、カウンターの内側で食器を洗っていた三十半ばの男性に向かって、私の注文を伝えた。

「ブレンドと、カレーライスひとつです」

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しばらくして出されたカレーライスは、子供の頃の給食を思い出させるような、素朴で懐かしい味がした。

珈琲とよく合った。

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舌つづみを打っていると、不意にカウンターの内側から、毛足の長い猫がひょっこりと顔を覗かせた。

どうやらカウンターの内側にも椅子が置かれているらしい。猫はそこにいて顔を上げたのだ。

ぎょっとして見つめあっていると、やがて猫はカウンターの上に音もなく飛び乗った。

そして悠々とした仕草で、私のカレーライスに顔を近づけてきた。

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「エンデ、だめよ」

女性店員はやや慌てた様子で私に近づくと、すみませんと微笑みながら猫をかかえ上げ、赤ん坊のような格好で胸に抱いた。

猫は豊満な胸に顔を摺り寄せ、ゴロゴロと喉を鳴らした。

店員の左手の薬指には、指輪が光っていた。

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女性はそのまま猫とともに、店の奥の扉の向こうへと姿を消した。

私は珈琲のおかわりをマスターに告げた。

静かにカップをテーブルに置く彼の左手にも、指輪がはめられていた。

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「このお店は、ご夫婦でやられているんですね」

私は何気なくマスターに話しかけた。

マスターは食器を拭きながら、ええ、と静かに応えた。

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私は珈琲の味を褒めた後、お綺麗な奥様ですね、と云った。

店主は静かに微笑み、ありがとうございます、と云った。

珈琲のことか、伴侶のことか、またはその両方の褒め言葉に対しての礼なのか、はっきりとはわからなかった。

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「いいお店です。落ち着いていて。長くやられているんですか?」

「いえ、元々は妻の知り合いがやっていた店だったんです。

その方が亡くなって、私がご家族にお許しをいただいて、店を譲っていただいたんです。

私はもともとサラリーマンでしたから、その後2年、師匠についてみっちり修行をして、店を開けたのはまだ去年からなんです」

ですから、珈琲の味を褒めていただけると自信になります、と店主は云った。

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「そうだったのですか。いや、立派なものですよ。

しかし、奥様もお美しいし、珈琲の味目当てでも、奥様目当てでも、通い詰めるお客は多いでしょう?」

店主は苦笑した。

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「味と妻との二枚看板ということでしたら、ふたつがそろっているのは今年だけですね。

次にそろうのは、4年後です」

「奥様がこちらを離れられる、ということですか?留学とか、そう云ったことでしょうか?」

そのようなものです、と彼は云った。

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「私たち夫婦は、4年に一度しか逢うことができないのです。

もちろん、それと知っていて4年前に一緒になりました。後悔はしていません。

あれがいない間に、私は珈琲の腕を磨き、この店を構えて妻を待ちました。

一緒に店に立てたのは、ですから今年のはじめからなのですよ。

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妻は大層喜んでくれました。

今こうして一緒に店に立てて幸せです。

しかし、年が改まれば、また妻とは逢えなくなる。

この幸せな時間が、嬉しく、同時にとてもさびしいのです」

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「4年に一度逢えるなら、幸せなことじゃありませんか」

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そう云った時の自分の声に、私は驚いてしまっていた。

なんと低く、昏(くら)い声だったのだろう。

店主は驚きを顔に浮かべ、そして詫びた。

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「……申し訳ありません。問われずに自分語りをしてしまい、また、お気に触ってしまったようで……。

失礼をいたしました」

「いえ、けしてそんなつもりで云ったわけではないのです。

私の方こそ気を使わせてしまって申し訳ない。

気になさらないでください」

互いに恐縮してしまう。

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「――私の方など、ご心配に及ぶようなことなど何もないのです。

もうずっと昔から――十年以上も前からのことなのですから。

今更気にするようなことでもありません。

それに――」

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私はとても満ち足りているのです。

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私はそう店主に伝えた。

独り言のように聞こえたかもしれない、と店を出てから思った。

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最寄りの駅から地下鉄に乗り、山手線に乗り換えて池袋駅で下車した。

まだ部屋に帰るには時間が早かった。

空は暗く、今にも降りだしてきそうだった。

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妙な一日だった。

奇妙な人間によく逢う日だった。

私の行為を見透かすかのような二人組の学生。

4年に一度の逢瀬を語る、喫茶店の夫婦。

そして、朝からずっと感じる、彼女の気配。

――紗雪。

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肩までの黒髪、好奇心に溢れたくりくりとした瞳、白いノースリーブのワンピース。

拾い上げた麦わら帽子を、僕の手から受け取る少女。

一瞬で脳内に、生涯刻み込まれた、美しい光景。

『ありがとう』

『......どういたしまして』

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『行こう、洋ちゃん――』

『ごめんね、待った?』

『私はね、ずっと黙っていたけれど――』

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『もっと一緒にいたかったけど、ここまでだね。

ありがとう、私のために泣いてくれて。

忘れないで、私のこと』

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『私、洋ちゃんのこと――』

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酩酊したように、過去の光景と今の光景が交差して視界が揺れる。

紗雪。

紗雪。

紗雪。

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立ち並ぶ都会のビル。

高層ビルの、通りに面した一階を、ガラス壁で覆った喫茶店が目についた。

その、窓際の席に座った人物の横顔を見て、私の視線は釘付けになった。

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美しい、若い女性だった。

黒く艶やかな髪。

白いセーターがそれを一層引き立てる。

長いまつげ。すっと通った鼻筋。小さな紅い唇。

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初めて見る。

だけれど知っている。

知っている、あの横顔。

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あのままずっと一緒にいれば、いずれあの横顔に成長したであろう、そんな少女を私は知っている。

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shake

「紗雪!」

私は人目も気にせず走り寄り、ガラス壁に身体を貼りつける。

店内の人々が奇異な目で私を見た。知ったことではなかった。

そして、彼女だけは、口を当てていた珈琲カップを静かにソーサーの上に置いてから、立ち上がった。

振り向く。

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冷たく厚い透明のガラス越しに向かい合う。

間違いない、ように思う。

いるはずはない。

でも目の前にいる。

彼女は消えたはずだ。

左手だけ残して。

その左手は部屋の冷凍庫にある。

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ガラスの壁に、そっと左手を寄せた。

冷たかった。

壁の向こうの女も、左腕を上げて、私の手に重ねるような仕草をした。

その白いセーターの、

袖から先はなにもなかった。

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ああ、間違いない、彼女は――。

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shake

直後、頭上からゴーと凄まじい音がして、強い衝撃とともに視界が暗転した。

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これは、私が知りようのない景色。

雪が降っていた。

春先の雪。

この冬、最後の雪。

雪の果て。

私は今、足場のない上空から、俯瞰で景色を眺めている。

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さきほどまで私が立っていた、喫茶店のガラス壁の横に、さきほどまでなかった、ビルの窓清掃の作業員が乗るゴンドラが存在していた。

作業中にゴンドラを支える紐が切れたかして、落下したことがうかがえる。

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私の身体は、ゴンドラとアスファルトの地面に挟まれて、薄くなっていることだろう。

唯一、伸ばした左腕だけが、ゴンドラの陰から顔を覗かせていた。

じわじわとアスファルトに私の血が広がっていく。

血の海に、左腕がひたひたと浸っていった。

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観衆が悲鳴を上げる中、先ほどまで喫茶店の中にいた、白いセーターを着た女が、静かにドアから表に出てきた。

ゴンドラの前まで歩み出て、佇む。

やがておもむろにしゃがみこむと、私のちぎれた左腕をその手にとった。

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左腕のないその女は、白いセーターが、そして彼女の顔が、血濡れた私の左腕で汚れるのも厭わずに、頬を寄せた。

失くした左腕に、彼女の肌の感触が伝わってきた。

雪のように冷たい肌だった。

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女は、嬉しそうな、哀しそうな、そして愛おしそうな顔をして、私の左腕を抱いている。

もう誰にも、自分にすら見えない私の顔も、きっと同じ表情をしていたことだろう。

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視界が白く染まっていく。

まるで一面の雪景色の中に溶けていくかのように。

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洋ちゃん――。

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最期に、愛しい人の声が聞こえたような気がした。

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