短編2
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爪切り音

ちょうど一年前、私は自分の部屋でスマホをいじりながら2chを見たりしてた。

金曜日だったこともあり、調子に乗って深夜2時半くらいまでずっとスマホをいじって夜更かしをしてた。

眠くて頭が働かなくなってきているし、そろそろ寝ますか、、、

その前にトイレにいきたいから行っておこうと

考えて、

ベットから起き上がろうとしたその時、

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ゴトッッ

真下の一階で何か重いものが

ひとつ落ちるような音が聞こえた。

「んだよ、親父まだ起きて、、、」

えっ、、、

私の部屋は階段の手前にあるのだが、

私以外の家族は私の部屋を通らないと

いけなかった。

私の部屋は扉は暑いので取り外していたんだ。

だから、通ったら必ず気づくはず、

なのに親父が寝室に入ったっきり

戻ってはきていない。

「一階に誰かいる、、、のか?」

と考えはしたがすぐに、

何かが落ちただけだと信じ、

あと10分くらいたってから一階のトイレに

行こうと考えて毛布に肩まで

くるまっていたんだ。

10分経つまでぼーっとしてたら

いつ頃からかわからないが

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パチンッ、パチンッ、、パチンッ、パチンッ

と音が聞こえてきたんだ。

まるで誰かが爪切りをしているような音が

不規則な感じで

パチンッ、、、パチンッ、パチンッ

とすぐそばの階段から聞こえてきたんだ。

私は音がとても近いように聞こえて、

心臓の鼓動が速くなっているのがわかった。

そしてものすごく冷たい汗を

かいていたことだけは覚えている。

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次の日、そのことを家族に話したが

信じてもらえることはできなかった。

二週間後、一階のリビングのいつもの場所に

あるはずの爪切りが1つなくなっているのに

やっと気付いた。

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