短編2
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卒業式。

僕はこの学校で、

放課後に

心臓発作によって

死んでしまったらしい。

まだやりたいコトは

山ほどあった。

その年にやる予定だった高校受験。

中学最後の夏の総体。

やり残したTVゲーム。

来週部活仲間と行く、

予定だったディ〇ニーランド。

思い出に残るはずだった修学旅行。

まだ言ってない、Kさんにへの告白…。

言い出せば、

終わらない数のやり残した事。

死んだんだと…

…気づいた時はすごく悔しかった。

…クラスのみんなが羨ましかった。

…そして腹立だしかった。

でもクラスや

部活のみんなは、

僕が死んでからも

しばらくずっと

悲しんでいてくれた。

正直に嬉しかった。

だから僕は人を恨まなかった。

僕が『悪霊』にならなかったのは、

みんなのおかげだと思う。

でもやっぱり未練はある。

死んでからも、

しばらく僕は学校に居続けていた。

僕の使っていた

机や椅子も、

そのままだったから

1年間ずっと使わせてもらった。

結局みんなと卒業式を迎え、

いちおう一緒に

卒業させてもらった。

誰かのデジカメで撮った卒業写真に、

僕も写らしていただいた。

写り込んだ写真を見て

みんなすごくビックリしていた。

…当たり前だよね。

でもみんなすぐ理解してくれたのか、笑顔で…

『〇〇中学、代〇〇期、3年3組、34名…無事卒業!!』

僕は、満足だ。

僕も、もう卒業しなくちゃね。

ありがとうみんな。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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