短編2
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ウォーキング中

友人から聞いた話です。

ダイエットのため、

友人は近くの散歩道を毎日1時間ウォーキングするという日課があった。

その日は朝から約束があった為、早朝から歩く事に。

散歩道と言っても、

地区が“散歩道”と開放はしていなく。

開発途中をあらわす、低い桜の苗木がため池の周りを囲っているだけであり、

人は全くと言っていい程にいない場所だ。

友人でさえ、気付いたのは最近らしい。

一周歩いて20分の道を、

いつも通り、iPodを聞きながら歩いていると、

ため池を挟んだ反対側に

人がいることに気付いた。

「珍しいな…」

同じくウォーキングをしているのだろうか、

歩くペースは友人と同じ位だったらしい。

すれ違う心配も無いので

友人は再び前を向いて歩いた。

30分歩いた所で、

雨が降ってきて、少し大きめの木の下で足を止めた。

「最悪…」

今日はここまでにしようかな、

そう思いながら、

反対側にいた人を見てみると、

もう姿は無かった。

「帰っちゃったか。」

私も帰ろう、と

荷物を置いてある所まで

走る事にした。

雨が顔に当たり、

目を閉じた瞬間だった。

茂った林から、

人が出てきて友人を押し倒した。

「…っきゃ!」

腰を強打しながらも、

友人は“強姦される”と、じわりと汗をかいた。

「スーハー…スー」

上に乗ってる男は、ジャージからして間違いなく反対側にいた男だ。

息が荒く、臭い。

目は血走ってるような、

危ない目をしていた。

「やっ…!」

友人が声を出すと、

男はポケットからカッターを取り出し、太もも目掛けて切り付けた。

切り付けた後、友人を一発殴り、男は走り去って行った。

「…で、傷は?」

後日、その話をしてくれた際に聞いた。

「7針。参ったよ、見てこれ」

スカートから見えた傷は、

ものすごく痛そうだった。

「警察には?行った?

通り魔じゃんそれ」

私の問い掛けに友人は苦笑いをした。

「あいつ、中学の時の担任だったんだよね。

警察が家に行ったら、首切って自殺してた。

私恨まれてたのかなーって思ったら、違った。

部屋中に私の写真とあいつの精液がついてたんだってさ」

怖い話投稿:ホラーテラー ちきさん  

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