鉄道に関わる怖い・不思議な話(番外編)

中編2
  • 表示切替
  • 使い方

鉄道に関わる怖い・不思議な話(番外編)

鉄道に関わる怖い・不思議な話を投稿している黒糖のど飴です。普段は電車の車掌をしています。

今回は最近、私自身が体験した話です。直接鉄道に関係が無いので番外編です。

その日は、茹だるように暑い日でした。(天気予報では〇日連続夏日観測・・・とか)

時刻は14時頃、私の乗務する列車は時刻どおりに終点のM駅に到着して、折り返し列車の車掌に引継ぎをして私は乗務員休憩室に向かった。

改札に向かう人ごみの中、1人の人影を見つけた。

それは、腰の曲がったおばあさんでした。

風呂敷に包まれた大きな荷物を背負っていて、とても重そうに見えました。

私は、「改札まででも荷物もってあげよう」と思いましたが、私の両手には仕事用のカバンとお泊りセットが入ったカバンを持っており、身軽な状態ではありませんでした。

急いで休憩室に向かい、カバンを置いておばあさんがいたホームへと急ぎました。

跨線橋の階段の踊り場で荷物を置いて休んでいるおばあさんを見つけました。

私は階段を下りながら「おばあちゃん大丈夫?荷物持ちますよ!」と言った。

すると、おばあさんは私に気づいたようで「あら、駅員さんすまないねぇ~」と言って、階段の上にいる私を見上げた。

ニコニコ笑顔で可愛らしく、穏やかな雰囲気のおばあちゃんでした。

私は「全然、気にしなくていいですよ~」と言いながら、荷物を持ち上げようと力を入れた。

荷物が持ち上がらなかった・・・

風呂敷の中に何が入っているのか分からないが、荷物はとんでもなく重かったのです。

今度はしっかり腰に力を入れると何とか荷物を持ち上げることができた。

持ち上げた勢いで一気に階段を駆け上がる。階段を上りきるのと同時に荷物を置き、一呼吸の後階段を見下ろした。

おばあさんがいない・・・

「あれっ」と思いながら辺りを見回しても、おばあさんの姿は無かった。

ふと、足元を見ると先ほどまで運んでいた荷物も無くなっていた。

私が唖然としていると、頭の中に直接語りかけてくるように「ありがとう、助かったよ」とおばあさんの声がした・・・ような気がした。

私の手には重い物を持った後の痺れたような感覚だけが残っていました。

おそらく、おばあさんは人間ではなかったのだと思います。

お盆の時期も近かったので、電車に乗ってあの世から遊びに来たのかな~と今は思っています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

Concrete
閲覧数コメント怖い
5571
14
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ
表示
ネタバレ注意
返信