中編4
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馬と惑星の夢

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寝ボケているとはこのことだシリーズ。

掛け布団から手を出してリモコンを探り、冷房を切る。

次にスマホを操作して目覚ましをセット。

これらを終えた、つもりになり、実際なんにもせず眠っていたりする。

いったんぼんやり起きて「ああ、これしないと」とイメージだけして安心しているという無駄感。

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驚いたことにこのパターンで職場まで行ったことがある。

もちろん実際には寝坊している。

イメージではいったん電車にまで乗ったのに、また起きて電車に乗っている謎感。

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好きな怪談に、

普通に出社していたはずの人が昼前にふといなくなり、朝の通勤時にすでに亡くなっていた、というパターンがある。

その場合は出社時に全員がその人を目撃してごく当たり前に挨拶していたりするが、

肉体を失って想いだけになるとそれだけの実体感を伴う、という意味合いだろう。

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生き霊だけで出勤して帰って来れたらずいぶんラクになるのだが、

こんなこと考えてると何かとヤバそうなので真面目に頑張ろう。

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さて、夢の中で喧嘩して、

「うるっせえ黙れこの野郎!」

と叫んで目を覚まし、それがまだ深夜だったパターンも不安だ。

隣人に聞こえていたとしたら誤解されやしないかと心配になり、

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今のは夢の中だけで叫んだのか? ほんとに声に出したのか?

しばらく考えてからやや大きめの声で

「あー、夢か」

と呟いてしばらく震えていたりする。

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夢日記をつけるのはとても難しい。

夢というのは印象の連続で、起きている世界の文脈では説明できない展開の仕方をしている。

それが、目覚めて数分で印象の物語化が行われ、書いている内に細かい部分が欠落してある程度まで筋の通ったものになる。

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私は悪夢を非常によく見るしかなり恐ろしいものばかりなので録画して誰かに見せたいんだけど、

起きてメモっている間にどんどん忘れてしまう。

とはいえ、わかりやすい時もある。

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さっきまで見ていた夢はユーモラスでわりとわかりやすかったので御紹介。

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2017.07/26

メスの馬人間と歩いた。

直立した馬に案内されて、ほとんど縄だけで出来たような不安定な橋を渡っていた。

高度は数百メートルで、周囲は高層ビル群だがどの建物も低く見えるほど。

馬は美形で、前後にも幾つかの品種の馬が人間を案内していた。

私を案内した馬は若手らしく、怖がる人間を面白がって橋をかなり大胆に揺らしては笑っていた。

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馬に、

「あら、あそこにダイナマイトボディの子がいるわよ」

と教えられたが、酷く揺れていたので確認できず、気になる。

暗転

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森を自転車で登っている。

かなりきつい坂だが、なんとか漕げる。

狼の群れのゾーンに入って、腕を噛まれたが振り払い逃げる。

逃げ切った先に飼育員と客、狼の展示施設。

どうやら動物園に間違った方法で入園したらしい。

暗転

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先程の馬人間が数頭、誰かを囲んでいる。

どうやらこの馬も動物園のキャストらしい。

囲まれて何やら褒められているのは例の「ダイナマイトボディ」で、

それは十年前くらいに好きだったアイドルだったので会えて嬉しかった。

ふたりきりで少し歩くことに。

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洋館の階段を上がったところの壁に何かの飾り。

草をかたどったらしいパーツを取り外したダイナマイトボディがそれをカチャカチャといじるとナイフに変形。

刺されるかと思ったが、

「あたしご飯たべると黙っちゃうんだー」

どうでもいいことを言っていた。

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これはまだ記憶に新しいし、まとめられる程度のストーリー性が元からあったので読み返しても不思議さは少ないが、

昔の夢のメモを読んでみたりすると自分が何を考えていたのかまったくわからない。

もう2年前のもので、この頃は特に、夢を物語にせず印象だけを並べるようにしていた。

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2015.04/03

どこかの惑星

桃太郎と何か偉人

超巨大モニュメント

仲間達はみんな死んだのか独りぼっち

惑星は崩壊を始める

ここまでは自分

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これは小説で、死ぬ設定だった

ロケットの緊急脱出システムで助かるが、最初の原稿ではロケットはすでに壊れていた

前にそれを読んだ人が一人

完成後の小説はみんなに喜んでもらえた

途中の結末を知る人が、どうして生きることにしたのか尋ねた

答えるのに酷く迷った

何か応えたような気もするけど、忘れた

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死んだらもともこもないんだってよ

ないのかなあ、もともこも

まあいいじゃねえか

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メモだけから理解してみると、

桃太郎的な要素がある惑星で自分の危機だと思っていたら小説世界のことで、

しかもそれを書いたのは自分だった。

ハッピーエンドにした小説は喜ばれたが、バッドエンド版を読んだ読者が一人だけいて、

何故ハッピーエンドにしたのかと質問され、何か答えたが忘れたらしい。

終わりのなんだかハードボイルドな3行はよくわからない。

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さらに意味不明で不気味なメモが一つある。

目覚めてすぐスマホに打ち込む方式だったので誤字脱字があるとは思うが、

どう考えてみても不吉な状況しか浮かばない。

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2015.06/03

ひとりで逝ったって、もう私に会えませんよ

駐車場

謎の老婆

ファストフード店 孫と老婆

私が勝手に生き返っただけなんです

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いちばん綺麗だった頃の姿で生まれ変わってまた会うために、死後迷わないための物語

母親と旦那がいない女

あるいは老婆でなくこっちぶして、殺されてもらうか

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「こっちぶして」とは?

「あるいは老婆でなくこっちにして」だろうか。

とすると、

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「死後迷わないための物語」のために、

「老婆」ではなく「母親と旦那がいない女」に「殺されてもらう」と読める。

ところどころに入る台詞のようなものがやや怖い。

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以上、なんだかわからない夢の話でした。

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@むぅ 様
夢遅刻パターンもありますね!
「遅刻だ!」と思って起きたら夢だったパターン
でも安心しすぎて二度寝で正夢w
10年以上思い出しもしなかった人がいきなり出てきたりするのも夢の面白いところですね

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