中編3
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寮で

これは、私が寮付きのアルバイトをしていた時の話です……

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その頃の私は、実家暮らしから脱出したくて、手っ取り早く1人暮らしが出来る方法を考えていました。

アルバイト情報誌を読んでいて、

“あっ!これだ!”

と思ったのが、寮付きのアルバイトでした。

面接をして、すんなりと決まったアルバイトは、主に観光客を対象に、アクセサリーや、ジェルキャンドル作りなどを教える、リゾートホテル内のテナントでした。

私は、モノづくりが好きで、人と話すのも好きなので、この仕事は、とても楽しかったです。

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その寮は、アルバイト先のホテルから少し離れた、国道を少し入った場所にありました。

キッチンとリビング、それと2部屋、バス・トイレの2DKの寮と言うか、少し古めのアパートに2人でシェアする事になっていました。

1人暮らしをする事は出来なかったのですが、私が入寮する前から住んでいる人(以後Aさんとします。)とは、歳も近く、すぐに仲良くなりました。

ただ、入寮当日から気になっていたのが、部屋の湿気でした。

カビもひどかったので、部屋の掃除をして、実家から持って来た生活道具を片付け、そこでの生活が始まりました。

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Aさんは、アルバイトがお休みの日、実家に帰っていたので、週に1度くらい、私は寮に1人で過ごす日がありました。

アルバイトを始めて、1ヶ月経った頃。

その日は、Aさんがお休みで、私は寮に1人でした。

仕事を終えて寮に帰り、布団に入り、横になってウトウトしていた時でした。

何かの気配がして、おかしいなと思った瞬間……

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shake

体が動かない!!!

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そうです。

金縛りで、体が動かなくなってしまいました。

“どうしよう。”

と、思っていると、声が聞こえてきました。

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shake

「ここは、何か居るから気を付けてよ。」

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女の人の声が耳元で、そうささやいたんです。

“って言うか、あなたがその何かでしょ〜!!”

と心の中で叫びました

それから、その女の人とは別に、もう1人の気配もしました。

私はパニックで、早く体が動くように願いました。

すると、部屋の空気が変わり、体が動くようになりました。

たぶん、金縛りにあったのはほんの数秒だったと思います。

私は怖くなって、部屋中の電気を付けました。

明るくなった部屋の中は、もう変な感じは無かったのですが、不安で、すぐに寮を出て、車で友達の家に向かいました。

友達には、寮であった事を話し、泊まらせてもらいました。

次の日、寮に戻った時は、何事も無かったように、いつもの雰囲気の部屋でした。

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この事があって私は、寮を出て、実家に戻り、しばらくはそのアルバイトを続けていたのですが、また何かあったらどうしようという不安な気持ちが大きくなり、辞めてしまいました。

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寮での出来事を、面接をしてくださった方に聞いてみると、

「そこの寮には、女の幽霊が居るよ。

でも、変なものではないよ。」

と教えてくれました。

最初に言ってよ⤵

と言いそうな気持ちをおさえ、ここでの出来事は、そういう事もあるさ〜で、

深く考えないようにしています。

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みなさんも、寮付きの仕事には気をつけてください。

もしかしたら、そこには……

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