長編10
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廃校

その土地には

ある学校が立っている場所がある

いまや

廃墟となってしまった

木造仕立ての

小さな学校なのだが

こんな場所に

幽霊の噂がたたずんでいる

1992年3月

解体の工事が行われ始める

開始五日後

現場職員2名が

校内チェックの途中

行方不明となる

その二日後

クレーンの横倒れにより

3名死亡

さらに一週間後

深夜仮設事務室にて

事務員4名の変死体が見つかる

翌日工事の打ち切り

後ほど発覚した事実

過去校内でボヤがおき

一クラスが全焼

死者

教師、生徒含む

計9人

この後も

工事が行われたらしいが

必ず

9人死傷者が

出ているらしい

このできごとは

ぐうぜんなのだろうか?

俺達は校舎の裏側の礼拝堂まできた

教会に慣れたせいか、学校ほどは怖くない雰囲気だ。

「何がいるんかな?」

「わからんな…」

「入りますか?」

「入らんとなんもわからんやろ」

(……)

少女とはいえ霊が恐れる霊がこのなかにいる…

恐る恐る礼拝堂の中へ

外側は礼拝堂だか中はなにもない

中だけなら倉庫みたいだ

どんな者が?

どこから現れる?

俺達は背中を合わせ四方に神経を集中させていた

霊は現れない

俺達は礼拝堂の中央部に座り霊の出現を待つことに。

AM0:00

霊はまだ現れない

ドーーーン!!

「地震や!

建物が揺れ動く↑↓↑↓

「いますよ!」

(えっ?)

揺れ続けるなか祭壇跡に何者かが仁王立ちしている

「ちょっとヤバいんちゃう?」

「死ぬほどヤバいだろ」

「妖怪ですか?」

(わからん…が危険だ)

今まで経験した霊達は静かに静かにジワジワと現れた

こいつは違う!

大迫力の登場だ!

(どうする?)

「ダッシュして逃げますか?」

「アホか!少女が可哀相やろ!」

「やるか?」

「やろっ」

「気持ちで負けんな!目そらすなよ」

聖火の炎が大きく伸び上がり揺る

祭壇まで炎の光が届く

「女や?」

「シスターじゃないですか?」

(また女性か…)

シスターらしき服装の女はこちらを睨みつける

後輩達が聖縄の端を持ちじりじりと近づく

「お前誰や?」

「…」

「ビックリするからもっと静かに現れろや」

「…」

(話は通じてるのか…)

「聞こえてへんのか?」

「…」

「お前やろ、校内で悪さしよるんは?!」

「…」

「無言くんか?」

「…」

(神父さんみたいにかっこよく言えないのか…)

「今から天に帰したる」

「…」

後輩達が女を聖縄で囲い込んだ

「待って…待って…」

入口付近から少女の声がする

「違うよ…違うよ…

(また間違えたか?)

「天に召されるのはアナタ達よ……ニィ」

え?少女が!少女が!……

神父に変化!!?

シスター

「ハァっハァっハァっ」

「バカダネ」

神父

「マダ羊壊隊ガイルトハナ

友人

「バレルスや!」

「おまえ俺達を引っかけたな」

神父

「バレルス?ヨウカイタイじゃないのか?」

「どっちでもえーやろ!」(たしかに…)

友人は気迫では負けていない

前はシスター、後ろは神父、挟まれている

どうしたら…。

「さっきやっちゃえばよかったすね」

(ごめん…)

いつものように、また逃げ出すわけにはいかない

絶対負けれない

「おい、お前達はここで何をしてる?」

「おそらく毎夜毎夜、徘徊してる毎日だろ」

「朝は来ない!、毎日夜の繰り返しだろ?」

「俺達はお前らみたいな悪霊たくさん知ってるよ」

(嘘…一人だけ…)

神父

「…」

シスター

「…」

「俺達は神に選ばれた者」

『バレルスだ』

「お前達を浄化させてもらう」

「俺達は神父さんのお祓いみたいに優しかねえぞ」

「まず電車や!」

四人の目が合う

後輩達がいっきに戻り完了

聖縄電車完成

(変わらず格好悪し…)

「腹立つから神父からやっ!神父側に移動や!

後ろからシスターがスゥ〜と近づいてきた

囲まれた……

サークルは作れたが前後の位置関係は変わったわけでない…

神父、シスター

「テンニイマシマスワレラガカミヨ…」

祈り!?こいつら…

ドーーーーー―――――

礼拝堂の外まで飛ばされた、物凄い力だ…

サークルの中にまで力が伝わるのか…

マジで天に召されちゃうかも…。

俺達だけでいけるか?

何が方法は!

神父、シスター

「呪いころすかい」

「すぐ殺すかい」

俺達

「ヤバいヤバいそ゛

「やっぱり逃げますか?」「……

「シスター

「オマエラにナニガデキル?」

神父

「バラバラニナルカイ」

「よし!」

四人目が合う

ダァーーーーーシュ

一目散に走る走る

必死に逃げる逃げる

逃げ足、早い早い

振り返ることは無理

俺達は外まで走り抜けた

バレルス毎回逃げ出してます

(いと情けなし……)

逃げ切れたか?

車で作戦会議だ

「身体痛くないか?」

「いてぇ〜よ」

「帰りますか?」

(またも逃げ出すパターンは避けたいな…)

同級生に電話をしてみることに

「肝試しの時、ほんとに何もなかったの?」

「なかったよ

「何か出たの?」

「シャレにならんでかただぞ!」

「マジ?」

「でお祓い終わった?」

(撤退終了だ…)

「まだよ、ほんとに何なかったんだな?」

「…多分ね…」

(多分?)

「でどんなお化けでたの?」

「シスターと神父みたいな二人組だよ」

「子供じゃなかったんだ」

「子供って?」

「噂だと女の子の霊がでるんだって」

(あながち外れてはいないな)

「また後で連絡するよ」

神父さんにも連絡をした

(ヘルプコール)

「電波の届かない場所にいるか電源が入っておりません…」

(使えねぇ)

「どうするよ」

「やるぞ!」

「どうやってさ?」

「わからんけど…」

「今回の霊は暴力的ですからね…」

何か見落としはないのか…

入口、理科室、音楽室、礼拝堂…

「最初からやり直すか?」

「校舎からですか?」

「何か見落としてるんしゃないかと思ってよ」

「わかったもっかいやりまひょ」

俺達は廃校へ戻ることに

「他の教室にも入るか?」

(各階一通り覗くか)

「礼拝堂に道具置いたままですよ」

(たしかに…)

「お前らなんでシャベルもってんの?」

「何かないと不安で…今、出たらどうしますか?」

(たしかに…)

1F職員室、何も

2F理科室、ん〜

3F音楽室、げぇー!

でた!

きた!

やべぇ!

またあの女の子!

神父だ!

俺達は凍りついたように動けない…

「怖い人いたでしょ?」

(お前だろ!)

「二人とも怖いの…」

(その一人だろ!)

「お姉ちゃんも怖いって」(当たり前だ)

「……」

(こいつどこまでももて遊ぶつもりなのか?)

「この子、やっぱ違うんちゃう?」

(どこが?)

「神父やないわ!」

「さっきのは別人か?」

「違う!別霊や」

(アホだ…)

「ならこの子は本当に…?」

「おう、助けたらなあかん」

「この子にあの二人組のこと詳しく聞いてはどうですか?」

(ナイス)

「あの二人組のこと何か知ってるかい?」

「知ってるよ」

「誰なの?」

「知らない人達」

(知らないのかい…)

「30年前に私を殺した人達」

(エェー!?)

「俺より年上やな」

(そこか!)

この子は殺された!

30年も前に…

それから一人でここに…

30年前のクリスマスイヴの夜、学内(礼拝堂)ではクリスマスパーティーが開かれていた

そこに二人の男女が侵入、幼い子供一人を道連れに…自殺!

可哀相に…

「あそこで殺されたの」

(礼拝堂か?)

(いや礼拝堂の前のモミの木あたりか?)

「よっしゃ、俺にまかせときや」

(またそんな簡単に…)

「似てませんか?」

「誰にや?」

「似てるな!」

「誰よ?」

(アホ)

『修道院』の奴のパターンにそっくりである

俺達はまた礼拝堂へ

礼拝堂へ向かう為に奥の階段から1Fへと降る

修道院と同じパターンなら念を込めた呪いの物が何処かに埋まっている可能性が高い

おそらく最後をとげたモミの木周辺だろう

奴らがおとなしく見てるとも思えない

また吹き飛ばされたらどうする…

礼拝堂に置き去りにしてきた聖火、聖縄をどうやって取り戻すか…

聖火は消えてないだろいか

「お前らシャベル持ってきてよかったな」

「そんな予感がしたんっすよ」

「嘘つけ」

「どうやって道具取り戻す?」

「お前が奴らを引き付けてるうちに俺が取りに行くわ」

(お前が引き付けろ)

「難しいっすね…」

「じゃ、お前らがシャベルで戦ってるうちに取り返す」

「無理ですよ…」

「大丈夫、それ聖なるシャベルよ」

「勘弁して下さいよ…」

「聖水はあるからとりあえずシャベルにかけとくよ」

「聖水かけてもできませんからね!」

「…」

礼拝堂の前まできた

先ほどとは段違いに空気が重く感じる

「全員で入るか?」

「行こうか」

「シャベル貸しますか?」

「四人で入ろう」

礼拝堂のドアをゆっくりと開ける

いた!

予想通り奴らは礼拝堂内にいる

目が合う

(怖い…)

ん?

奴ら物凄く不愉快な顔つきだ?

「効果あるんちゃう?」

(なるほど)

置き去りにした聖縄内で聖火が礼拝堂内を照らし続けていた

俺達を吹き飛ばせても、聖火を吹き消すことはできなかったようだ

神父

「ヨウカイタイカ?」

シスター

「シヌカイ?」

「火の始末忘れてたからね友人」

「火の用心、バレルスにも用心やで」

明らかにさっきまでの妖怪並の迫力がない

聖火の効力か?

さっと聖縄の中に移動

そのまま聖火を持ち礼拝堂からそとへ

聖縄電車でGoー

礼拝堂の前のモミの木を聖縄で囲い込み聖水をふりまく

「シャベル隊、急いで掘れ!」

(いつからシャベル隊に…)

「オマエタチ…」

奴らが礼拝堂の外に現れた

モミの木が大きく揺れる

後輩達は必死に掘る

「ノロイノヒミツシッテルネ…」

(やはりこの場所だな)

(早く掘り出せ…)

神父、シスター

「テンニイマシマスワレラガカミヨ」

(吹き飛ばさる!)

空が割れるか如く光る!!

ガラガラゴォォオオーーーーーーー―ドオーーン

耳をつんざく落雷の音と同時に地面が激しく揺れる

(ひぇ〜)

違うモミの木にカミナリが落ちる!

ガラガラドォーーン

何度も落ちる

(間違いない!死ぬ…)

友人

「ゴロゴロうるさいな!」

「外れてしまったん?それとも当てれへんかったんかな〜!」

(当てれない?)

神父、シスター

「……」

友人

「〇〇修道院の〇〇神父知っとる?」

「…」

「奴は俺達が浄化したぞ」

「…」

「知らなかったか?、幽霊も万能じゃないみたいやね〜」

「作戦通りお前らをここまでおびき出したし」

(逃げただけだが…)

「疲れるし身体に悪いからもうやめとき」

(悪霊も疲れるの?)

後輩

「出ました!」

「時間稼ぎ終了や」

(こいつやるなっ)

「聖水や!」

(ジュワ〜)

やはり煙りがでる

「箱開けろ!」

「開きません…」

「聖シャベルでたたき壊せ!」

(いつのまにか聖シャベルになってる…)

「開きました!契約書に毛髪あります!」

「聖火、聖火や!」

俺は急いで聖火を契約書に

聖火が一気に燃え移る

「祈れ!」

(「………………………」

祈りを捧げるなか、聖火の炎に苦しそうな神父とシスターが浮かぶ

友人

「消え失せろコスプレペア」

AM1:00

浄化作業終了

「お前の独壇場だったな」友人

「まっ実力ってとこやな」

「怖い人いなくなった…?」

少女の霊がモミの木の前に現れた

友人

「お前に最後の仕事やらしたるわ」

そうだ俺達は大学の後輩を助け出すためにきていたんだ

「もう怖い人はいないよ」

「おい、聖水まいて聖縄張れ」

「さぁ、こっちにおいで」

少女は聖縄サークルにゆっくりと入ってきた

「汝を呪い続けて者は浄化された」

「たった今、汝を呪いより解放する」

「さぁ、迎えの者と天に召されよ」

少女がすぅっと消えていく

「大丈夫かな?」

「大丈夫やろ」

「帰りますか」

俺達は廃校から教会へと帰路につく

同級生から電話だ!

彼女が目覚めたらしい

明日、俺達に会いたいと

(浄化成功したようだ)

神父さんから電話だ!

携帯の充電忘れてたと

(たまらんな…)

朝方、教会に着く

神父さん、友人の神父さんが出迎えてくれる

法衣を着てるじゃないか!また夜通し祈りを捧げてくれてたんだ…

(これが神父さんの用事だったのか)

途中から奴らが怯んだのも聖火ではなく神父さん達の祈りの効力だったかもな…

神父さん

「よく頑張りましたね、疲れたでしょう」

いつものことだが神父さんの声を聞くと安心する

「中で休んでから帰りなさい」

(俺達、教会の常連宿泊客だな…)

昼過ぎに起きた俺達は、彼女の居る病院へと向かった

病棟の彼女の部屋まで来ると明るく会話する彼女の声が廊下まで聞こえてる

友人

「グッモーニング」

彼女

「ありがとうございます」

「王子様参上したで」

「ありがとうございます、見てましたよ」

(見てた??)

彼女は少女の中にいて俺達をずっと見ていたらしい

(同じ経験だ…)

「今度バレルスのステッカー下さいね」

「魔よけになるでぇ〜」

(なるか!)

「このステッカー付きシャベルあげようか?」

(いつの間に…)

看護師

「病室で何振り回してるんですか!!

「やば、愛の戦士バレルスちゃっちゃと帰るで〜」

俺達は『バレルス』

逃げ足は悪霊にも負けない

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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9ってあんまりいい数字には聞かないですね
よく七人みさきってのは聞きますが9人は初めてです
呪いとかですかね
コワイ(>_<)

9って犠牲者の数になにか関係ありそうだね。
嫌味ったらしく毎回9人。