人を操るパワーストーン ~外伝~

中編3
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人を操るパワーストーン ~外伝~

このサイトに、「人を操るパワーストーン」という話を投稿した後の話。

個人が特定されないよう、偽名等を使い、

しばらく会ってもいない人たちとのことを書いたもので、

それは過去の話、でした。

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しかし、そもそも生霊とか、そういうものには

会っていなくても、物理的な距離も、あまり関係はないようです。

きっと、私がC子の話を投稿したのに、気付いたのかも知れません…。

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その話を投稿した日の夜、私は眠りにつくため、ベットに入りました。

投稿した話にも書きましたが、パワーストーンを神社でしかるべき処分をしてもらうように手配してから、

夜は、よく眠れるようになっていました。

しかし、その日の夜もまた、寝付けない夜に逆戻りです。

静かになってくれていたはずの隣の騒音、右わき腹で蛇がのたうっているかのような感覚…。

何度も何度も寝返りを打ちつつ、

それでもまあ、この感覚には慣れてもいるので、

何とか眠りについたのですが…。

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明け方、夢を見ました。

それは、C子が真っ暗闇でしくしくと泣いています。

そして、C子の母と思われる女性が、C子の横で、激怒しています。

「うちの子をこんな風にしやがって!S!そして、わかってるぞ!」

ここまで言うと、C子の母は、ぐるりと顔をこちらに向けると、

「○・○・○・○・○!(○は、私の名前で、一字一字、区切って呼ばれました)

わかってるぞ~!!!」

鬼のような形相です。

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ここで、私はハッとして目が覚めました。

夏の夜のことなのもあるのでしょうが、汗びっしょりです。

石は、8月中に処分してくれるとのことだったので、

8月中はまだ…

私の手元を離れているとはいえ、

油断はできないのかもしれない…。

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私は、お札を購入した所に問い合わせて、更に強いお札を購入しました。

それは、自分にかかる厄を身代わりの人型に写し取り、川か海に流すものでした。

購入してすぐに、私はその人型を持って、近くの海に流しに行きました。

その人型は、流した後、絶対に後ろを振り返ってはいけないといわれていました。

「そんなの、簡単。」

そう思っていた私でした。

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そして、その海に人型を投げ入れた私は、家に帰ろうと、海に背を向けて

足早に歩き出しました。

その時、ふと

「今、人型を投げた時、波にうまくさらわれなかったような気がする…。

そう、そうだ!砂浜に打ち上げられているかも…!」

そう思った瞬間、いてもたってもいられなくなり、振り返ろうとしてピタリと足を止めました。

次の瞬間、ハッと我に返り、振り返ってはいけないんだったと気付くと、

その場を逃げるように、走るようにその場を立ち去りました。

あんなに、簡単なことだと思っていたのに、

ただ振り返ってはいけないというだけのことなのに…。

「危なかった…。」

私は、自分がまだ、やっぱり呪われているのだと、自覚しました。

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私の方をより強く呪っていたようですが、C子の母は私の名前を呼ぶ前に、

Sの名前を呼んでいた…。

Sは、C子と一緒の会社にいたとき、A子が私を嫌う原因となった、

A子と仲の良かった子でした。

ひょとしたら、C子は、Sのことが好きだったのかも知れない、

そして、恋愛にはつきものですが、好きになったがゆえに

C子を苦しめることが起こったのかもしれません。

それを、C子の母が逆恨みをしている…。

そんな風に感じました。

そして、投稿した話には書きませんでしたが…。

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何となく感じていました。

C子ではなく、C子の母が私を呪っているのではないか、と…。

とてもC子には、そんな強い力があるようには思えなかったのです。

それが、私が呪われているというのは、勘違いかも知れないと、

思い惑った原因でした。

そして強いC子の母は、きっとC子を子供の頃から精神的に支配していたのでしょう。

だからこそ、C子はあんなに自分に自信がなかったのかも知れません。

だれかを憎んだり、嫉妬したりすることしか、出来なくなってしまったのかも知れません。

今となっては、C子が母からも、自身のコンプレックスからも自由になることを祈るばかりです。

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あれ以来、また眠れる日々が訪れました。

あぁ、まだ8月は…数日残ってましたね…。

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@ざわわ さん
コメントありがとうございます!
まだパワーストーンは供養されたのかどうかわからないのですが、この話の舞台となった会社に戻りたいという、時々私を襲っていた強烈な思いが、微塵もなくなりました。
しかし…呪いは呪いを呼びますから…。パワーストーンの彼女は離れてくれたようですが…。
まだまだ、外伝は続きます…。話ができるようになったらまた、お話したいと思ってます…。

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