テノヒラ小説書いてみたったー

中編4
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テノヒラ小説書いてみたったー

 まえがき(説明)

 約140字で物語を最低十話作る・・・というルールで始めました。

 幽霊や死ネタ含まれていても怖いとは限らない。(信じようと信じまいと、ではなく不思議系の強い作風だと思ってほしい)

 読み手の想像力が必要。(それでも怖いとは限らない)

 私には弟が二人いる。でも姉は信じてくれない。「弟なんていないんだ」とため息をつく姉を挟むように二人の弟が抱きついている。

 或る日私は片目に怪我を作った。それから弟はいなくなった。「ほら弟なんて居ない」と姉は言った。

 私の家系はなぜか片目が失明している。変死した幼い兄は例外らしいけど。

 危篤状態の妻が夢に出るようになった。背筋を正し優しい微笑みで私を見ている。

 夢の中なので口を動かすたびにあぶくの様に蝶がパタパタと空を飛んでいく。蝶を出したあと彼女は悲しげな顔を俯かせる。

 気にするな。一緒にいれてうれしいと私は伝えた。

 妻は蝶を吐き出しながら涙を流した。

                      ネタ…プシュケー・言霊

 大雨の日は赤い服を着た裸足の女が近づいてくる。

 部活が終わりバス停で待っていると茂みをかき分けて女が現れた。おぼつかない足取りでこっちへ歩み寄る。僕の目の前で立ち止まると抱きかかえている猫の死骸を差し出してこう言う。

「赤ちゃんをたすけて」

「子猫をいじめていたから罰があたったんだよ」

 喋る提燈に連れられて秋桜の咲く野道を歩む。腹が減ったと煩いので畑の向日葵を一輪貰った。

「ばかやろう。太陽を向く花は大嫌いなんだ。紫陽花食わせろ」

 朝顔の降る夜道を抜けるとやっとお目当ての赤い紫陽花を見つけた。提燈を近づけると紫陽花が一瞬で消える。

 満足した頃には桜の花弁が待っていた。

                         9⇒8⇒6⇒4

 腰に絡みついたそれが女の腕と気づいたときには手遅れだった。

 部屋に霊がいることは以前から察していた。勝手に無害だと決めつけていたせいで油断していた。

 気が付くと朝だった。どうやら気絶してたらしい。それにしても背中が痛い。 

 鏡の前にたって首筋の跡に気づいた。臍の奥が疼くのを感じた。

 我が家の人形は念が込められている。

 上司から出産祝いで貰った和人形はなぜか鬼の形相をしていた。家では押入れに押し込まれている。怪現象が起こるようになったのはそれからだ。

 いったい、誰の念がこもっているのだろうか?

                       いつか使いたいネタ

 そろそろ家に到着するよ。

 ここまでよく頑張ったね。君はたった一人で困難を乗り越えた。

 …私はお手伝いをしただけ。それだけだから君と友達にはならない。

 いいかい、ここから一人で進まなければならない。

 目隠しをとるけど、絶対に振り返らないこと。

 さあお行き。

 決して私を見ないで。

 これは呪われた遺書だと先生は言った。

 いじめを苦に自殺したKが書いた遺書は読む人に怪我を負わせ精神を狂わせる。なのに先生は読まないかと進める。

 封筒には小さな字で「敬愛なるわが友へ」

「僕は彼の友達ではありませんので読めません」

 この瞬間遺書を完読できる者はいなくなった。

 歩いているとコツンと頭に落ちてきます。

 小石ではなくなんと人の歯なんですよ。

 乳歯を屋根に投げる人なんていたのですね。

 それにしても頭に当たる回数が多いのですが。

 ていうか、後半から歯以外の骨も落ちてくるのですが…。

                          いつか使いたいネタ

◇ 

 いつも彼女は後ろから声をかけてくる。振り返っても姿を見せてくれない。 

「どうして姿を見せてくれないの?」

「私、火事で酷い姿なの」

「そうなのか。でも君とまたこうして会えて嬉しいよ」

「私もよ。あなたは霊感がないから諦めかけていたの」

もう手は繋げないけれど。

僕は思わず振り向いた。

 学校の塔の大きな時計は止められている。

 長針が6のところにくると腐臭漂う肉塊が落ちてくるのだという。

 ところが数十年間動かなかった時計がある日突然逆回転し始めた。ちょうど生徒の下校時間と重なり目撃者は次々と塔に入っていった。

 六時で止まったかと思いきや塔から生徒が笑いながら落花した。

 怪談好きな蒼ざめた鳥は混乱していた。

 制限された文字の中で不可思議な話を書くことに慣れていたが、同時に空想と現の区別がつかなくなっていた。

 題材はあれどすべて自身が作った創作。しかし先程から笑い声が聞こえてくる。視界の端に黒い影がちらつく。気のせいだと言ってくれる人は誰もいない。

                     「人を支配するのは空想である」

Concrete
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