短編1
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めいにち

お盆に帰省した流れで、ついつい親戚の家に泊まり込みで仕事を手伝っているんだが、先週、いつもは寝つきのいいはずの俺がどうにも眠れない夜があった。

暑さで寝苦しいわけじゃない。体はクタクタに疲れているし充分に眠たいんだけど、瞼が全然降りてくれないんだ。

酒が足りてないのかななんて思いながらぼーっと、開いた襖の向こうの廊下を見つめていたら、突然。本当に突然、何十年も前にこの家で亡くなった祖父が通り過ぎていった。

まあ、身内だし。さすがに怖いとは思わなかったけれど、一応、部屋は明るくしてから眠りました。不思議とその後はすぐに寝れたから、恐らくお爺ちゃんの仕業だったんだろうと今にしてみれば思う。

次の日に叔父さんにその話をしたら、今日が祖父の命日だって聞かされたけど、実は叔父さんも仕事が忙しくてすっかり忘れてたみたいで、その日は昼までご先祖様の墓参りに専念してから、仕事に向かいましたとさ。

おしまい

Concrete
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