短編2
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カレーT

7がつ8にち

 ママとともよがいえにかえってきた。パパはにこにこしている。

 ぼくはママとパパにカレーをつくってあげようとおもってそういった。

 「いいから、おとなしくしていなさい」

 パパがそういって、なにもさせてくれなかった。

 ママにあそんでもらおうとおもった。でも、ママはずっとともよとあそんでいる。

7がつ10にち

 きょういえに、しんすけおじさんとかおりおばさんとおじいちゃんとおばあちゃんがきた。

 おしょうがつみたいでうれしかった。

  しんすけおじさんとあそんでもらおうとおもった。

  だけどあそんでくれなかった。

 かおりおばさんにほんをよんでもらおうとおもった。

  だけどよんでもらえなかった。

  おじいちゃんとおばあちゃんもあそんでくれなかった。

 みんなともよとあそんでいる。

 「おへやにかえっておとなしくあそんでいなさい」

 みんなにそういわれた。

7がつ12にち

 こんどのにちようびに、またおじさんやおばさんやおじいちゃんやおばあちゃんがくる。

 みんなともよとあそびにくる。ぼくとあそんでくれない。

 「たべちゃいたいくらいかわいいって」

 ママはともよをだっこしていった。パパも「そのとおりだよ」といった。

 「よかったねともよ」とママはいった。

7がつ18にち

  はやおきしてカレーをつくった。やさいはじょうずにきれた。

 おにくはむずかしかった。やわらかくてプニャプニャしてて、ちがいっぱいでた。

  「ともよー!ともよー!」

 ママがともよをさがしてる。もうすぐみんながくる。カレーがぐつぐつにえている。

 たべちゃいたいぐらいかわいいともよ

 「お、あんがいじょうずにできたじゃないか」

 りょうりのじゃまだからともよをあずけてたきんじょのてらうまれのTさんがほめてくれた

 「どれ、あじのほうは、と…ふむすこし、あまみがたりないな。はぁー!」

 そういってTさんはもちこんできたたっぱからすりおろしたりんごをいれてくれた

 れいのうりょくだといいはっていたが、どこからみてもすりおろしのりんごだった。

 かれーはおかげでおいしかった。てらうまれはすごい、あらためてそうおもった。

怖い話投稿:ホラーテラー 転載さん  

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