短編2
  • 表示切替
  • 使い方

まさか…

つい最近の話。

学校が休みの日、私は女友達1人と男友達1人の3人でファミレスに来てました。

特に目的があるから集まったわけでもなく、ただ暇だったからとりあえず遊ぼう!という形で。

そして何時間かたって、午後5時くらいになってました。

これからどうするー?もうかえるー?

みたいな空気になったとき、男友達が、

「俺の近所にやばそうな家があるんだけどいきたくね?」

っていう話をしてきました。

誰も住んでない家とか、不気味な建物に肝試しに行くのってよくある話で、どうせ現実になにか霊的な現象起こるわけないからと私は一気に冷めてました。

でも最近は暗くなるのが遅いし、暇だし。

ということで結局いくことに。

ファミレスから自転車で男友達の近所には20分くらい。

すでに時間は5時半すぎてたくらいで、少し暗くなってきてました。

友達のいう、やばい家ってどうせボロくて幽霊屋敷的なものだろうと思っていましたが、もちろん的中。

家の前には“危険、入るな”という文字。そんなの気にもしない友達2人は、そそくさと家の中へ。

見た目は普通、少し古そうで、でも誰か住んでいてもおかしくないような雰囲気でした。庭も広かったし。2階はなく、1階だけ。

中にはボロい冷蔵庫や食器棚。冷蔵庫には紙がはってあった。

“おかえりなさい。母さん、もう寝てるからね。食事食べたあとは歯磨きするんだよ!”

という、お母さんから子供につづったと思われる貼り紙だった。

でも、妙に文字が乱れていて、えんぴつがおれたようなあともあり、かなり急いで書いた感じでした。

そして少しびびったのが、かざってある家族写真。3人家族で、みんな笑顔。でもなんでこの家に写真とか残ってるんだろうとおもい、

“これはなにかある”

とかなりこわくなってきて、私は一気に外へ走りました。そして男友達が、うけんだけど

みたいにヘラヘラしながら外へ迎う瞬間…

家が崩れました。

男友達は、反射的に逃げたので、無事でしたが、とてつもない音に驚いた近所の方々がぞろぞろ…。

とりあえず私たち3人は、今は第一発見者みたいになっているので、助かりました(笑)

そこまでボロくない家がなぜ…。そして、あの紙と写真は…?

でもそういうことより、建物に触れたわけでもないですが、危険を知らせた看板を無視し、半端な気持ちで家の中に入ったことをまわりにバレたときの方が怖いです。

つまらない話を、すみません…。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

Concrete
コメント怖い
00
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ