短編2
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フレンズ

私は死んでしまったらしい…

部屋の中央で頭から血を流して横たわっているのが私…

周囲には嗚咽を漏らし、悲しみに暮れている友人達が見える…大好きなあの人も…

親友の渚の提案で幽霊が出るという廃墟に肝試しに行くことになった。

肝試しというのは口実で、私がずっと片思いしていた健二君との仲を渚が取り持ってくれるというプランみたい。渚情報によれば健二君も私に多少なりとも好意を持ってくれてるらしく、

「成功すること間違いなし!」らしい(ホントかなぁ…)

「来週の日曜に美咲と肝試しに行くんやけど…女二人て不安やんか?一緒について来てやぁ♪」

渚は霊感が強くて霊が見えるとか、健二君は割と怖がりらしく友達の涼太君も連れていくとか会話は盛り上がり、男女4人で地元の有名な廃墟に肝試しに行くことが決まったわけ

で話は飛んで私は部屋の隅で私の死体とその周囲を眺めている…

私の記憶は曖昧なんだけど、駆け付けた警察さんが言うには階段から足を滑らして転落したって…

渚は顔を押さえてずっとうずくまっている…

涼太君は宙をぼんやり眺めていて…

健二君は…涙をいっぱい流しながら私の名前を繰り返し呟いている…

私…本当に死んじゃったんだ…

みんな…さよならなんだ…

健二君と…いっぱい話したかった…

渚と…もっと一緒にいたかった…

涼太君…巻き込んじゃってゴメンね…

しばらくたって涼太君が健二君に「行こう…」って声をかけた…渚にも言ってたけど渚は動かない…

二人が部屋を出た後、どうしようもない悲しみが込み上げてきて…私は叫んだ

「渚!!!」

すると聞こえているはずもないのに、渚は立ち上がりこちらを振り返った…

プ…ククク…あはははははは!!!!!!

「そこにいるよねぇ!見えるわぁ♪痛かったぁ?堪忍なぁ♪うちの方が健二にはピッタリやってぇ☆」

渚は声を上げて笑いながら部屋を後にした

…まだ成仏するには早いみたいね

怖い話投稿:ホラーテラー けっけさん  

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