短編2
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古い旅館

これは、ある肌寒い秋の日、女友達と温泉旅館に一泊した時の話しです。

女だけの四人。

観光したりして楽しんだ後、私が予約していた旅館に午後四時位に向かった。

近くには川が流れ、紅葉も多く、旅館は古い作りで、床なんかギシギシいっちゃう感じだけど、 古い木の匂いがするそこを、私達は気に入った。

「おばあちゃんの家に来た感じだね」

なんて言いながら私達ははしゃいでいた。

さっそく風呂に行き、疲れた体をほぐして、ご飯を食べて私達は飲みまくった。

夜 11時を回った頃だろうか

私ともう一人以外の二人は寝てしまった。

なので、「酒さましにもう一回風呂行こうか」

とゆう話しになり、

再び二人で温泉へ浸かる事にした。

「さっきは人結構居たけどさすがにこの時間は居ないねぇ」

どうやら二人だけのようだ。

内風呂に入り、身体洗って湯船に浸かり、話したりして、 長風呂好きな私達は更に「露天に出よう」と外に出ると、

友達が「え!?」と変な声を出した。

彼女の目線の先、湯煙の更に先に 湯船に肩まで浸かる女性が一人ぽつん、と居たのだ。

誰も居ないと思っていたのでびっくりしたが、そりゃ私達みたいに入る人が居たっておかしくは無いさと、私はアイコンタクトしながら友達に微笑んで、彼女も頷いて、私達はとりあえず湯船に浸かった。

「やっぱり露天て良いよね~」なんて彼女が話す中、私は女性の方をチラッと見た。女性は黒髪で、髪が長いのだろう。後ろにまとめておだんごにして、ビクともせず向こうを向いていて顔は見えない。

数分して、私はふとまた女性を見たが、何も変らない。

…ちょっと待てよ?

と、私は急に怖くなった。

私達が入って、何十分経ってる? 下手したら一時間近くは…

それに、私達の肌は結構ピンク色になって、暑くて足だけを浸けたりしていたのに、女性の方からは水しぶきの音すらせず、見ると肌は妙に白い。

私は友達の手を取り、

内風呂へ向かい、黙って脱衣所に入った。

彼女も察知したのだろう。

黙って服を着る。

服を着て、出て行こうとした時、辺りを見回すと、

やはり 使用されている服を入れるカゴは私達ののみだった。

なぜかその場を離れる時、私は後ろを振り向いてしまった。

すると、洗面所の鏡に、横から顔を出して笑っている女の顔が映っていた。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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