短編1
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白い手

高校ん時の友人の話。

放課後、時間が余った時はかなりの確率で怖い話をするのですが、とある一人の友人(仮にA)が口にしまして。彼女は霊感が(と言ってもその時期が)あるらしくその彼女が昔に体験した話の一つです。

友人Aが小さい時。彼女だけでなく、幼い頃は自分の部屋をもらえない子供は多かったと思うけど、まあ、彼女もそんな一人だった訳ですわ。だから寝る時も母親の部屋で一緒に寝て、あとは寝る時にゴマちゃん(ぬいぐるみ)を抱いて寝るらしく、その日の夜も抱いて寝たらしい。

んで、Aが寝付いた頃。ゴマちゃんを引っ張られた感触がして、目を覚ますA。

多分、お母さんが引っ張ってんだろうなと引っ張り返したけど、ゴマちゃんの尻尾をぐいぐい引っ張る手は止まない。

それで遂にAは、好い加減にしろ!と布団の中を見たら絶句。何と、布団の中で白い手がぬいぐるみを掴んでたらしい。

目を疑う暇なんて無い。子供には刺激が強過ぎるモノだから思わずAは「ヒッ」と声を上げたら、その白い手はスーッと引いて行って、部屋の戸(ドアでなく襖)の間から戻っていったんだと。と言うのもその白い手、というか白い腕?はかなり長かったようだ。

と、そんな友人Aの昔話。因みに、ぬいぐるみのゴマちゃんは、自分も現在持っていて且つ抱いて眠ってる(笑)その話を聞いた夜、怖かった。リアルに。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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