中編3
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公園

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名古屋で働いていた時の話。

私は地元は名古屋ではないのですが名古屋で就職してつい最近まで名古屋市で働いていました。

私の地元から同じように名古屋へ就職した幼馴染がおり2年ほど前偶然休みが合いたまには呑もうよなり予定を合わせ呑みに行きました。

1時過ぎくらいまで呑んで時間も遅いし次の日仕事があったので解散しました。

居酒屋から私の当時住んでいた家まで15分ほどだった為明日仕事だし酔い覚ましがてら歩いて帰ることにしました。

歩いていると小雨が降ってきました。

気にせず歩いていると公園に差し掛かりました。

私はそのまま公園をつっきっていると奥の方にあるブランコ辺りにモヤがかかっていました。

私は小雨のせいで気温が下がり霧でもかかったのかなとあまり気にしていませんでした。

公園の中間に差し掛かった時ブランコに小学生くらいの子が座っているのに気が付きました。

私はこんな真夜中にしかも小雨の中1人で公園に座っているなんて気味が悪いなと思いブランコの子から気をそらすためにポケットからスマホを取り出しいじろうと思いアプリを開くと急になんの前触れもなくスマホが再起動をはじめました。

半年くらいそのスマホを使っていましたが過去にそんな現象はなく後にも先にもその時だけでした。

スマホを封じられた私はほろ酔いだったこともありやけくそだと思いブランコの方を見ていると女の子だというのは分かるのですがその子のまわりのみを霧が包んでおり顔がはっきり見えません。

正直霧というよりは警察特番のモザイクのような感じで服装はなんとなく分かるのですが顔はわからないような感じでした。

その子は身長130cm程で黄色い帽子のようなものを被っていました。

この世のものではないんだなと解釈した私は目を背け公演出口まで歩を進めました。

公園を出ると私は走ると逆についてきそうと思い早足で何事も無かったかのように帰宅しました。

その日は何もなく就寝して朝を迎えました。

一週間ほどたったある日の夜中のことでした。

夜中の3時頃急に目が覚めて玄関の方に人の気配を感じたため私は無意識にスマホのカメラを起動し写真を3~4枚撮ってしまいました。

その後写真を確認もせずに再び就寝しました。

朝起床し夜中のことを思い出して確認すると玄関に霧のようなものがかかっていました。

職場で上司に公園のことを話すと昔そこの公園でサラリーマンが自殺したと言っていましたが私の見たのは子どもだったので関係性はないだろなと言われましたが上司の知り合いに有名な霊媒師がいると聞き紹介してもらいました。

後日その霊媒師の方の所へ行きお祓いと相談をすると「その公園でなくなったのではなくその公園の隣に流れている川で亡くなった女の子だね」と言われました。

その霊媒師の方によると昔その川で遊んでいた時に川に誤って転落してしまい亡くなった子で偶然近くの公園があったためその土地の地縛霊になったんだろうということでした。

そして偶然そこに霊感のある私が現れこの人は見えるんだと思い付いてきたんだろうと言われました。

今回は取り憑かれたわけでもなく悪さされた訳でもないのですがお祓いをしてもらい御守りを貰いました。

その日から部屋には何の異常もありませんでした。

霊感があると霊も私自身もお互いに気が付くため付いてくるんだなと思い知らされました。

その時以来私は霊を見ても見て見ぬふりをしています。

ご視聴ありがとうございました。

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