短編1
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暗い帰り道

昨日、夜の11時を回った頃。

煙草が切れて 一緒に住んでる彼と歩いてコンビニに行った。

歩いて10分位かかるだろうか…

うちの周りは田舎で、暗くて、お墓があったりお地蔵さんがあったり神社があったりする。

コンビニの帰り、家まであと少しって所で、

私達が歩く先に、小さく白い 何かが見えた。

私はそれを見て歩くスピードをゆっくりにした。

道を

ヤモリやトカゲみたいにズルズル進むワイシャツとスーツのズボンをはいた男が居た。

私「ねぇ…ちょっと待って」

彼「ん?どうした?」

どうやら彼には見えないようだ。

この道を通らないと帰れないし、あまり気にして気付かれても大変だと思い、

私は彼の腕にくっついて、

男の横を通った。

後ろから、「おぉぉぅ」

とゆううめき声が聞こえて、

私は振り向いて見てしまった。

しかし男は居ない。

ふと視線を移すと、知らない人の家をよじ登っていた。

私は急いで彼の手を引っ張り自分達の家に入った。

ふぅ…

ふと台所の窓ガラスを見ると、

口を開けた男が向こうに立っているのがうっすら見えた。

気付かれていた。

それからしばらくは、同じ時間に窓の前に立っていたので、

決してドアや窓を開けないようにしていた。

あなたも、知らないうちに憑いて来ているかもしれない。

ほら、窓の外に

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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