中編5
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長崎旅行

今月の3日~6日の3泊4日で、長崎へ夫婦旅行に行きました。

3日の午後イチの便で羽田を発ち、長崎に到着したのは3時過ぎくらいでしたかね。

そこからレンタカーを借りて「ホテルに行くには、まだ時間があるから」と、平和公園へ行くことにしました。

公園に着いたのが4時過ぎで、関東ならもう西陽がオレンジ色になる時間帯なのに、まだ昼過ぎのような太陽の高さに2人で驚きつつ、公園前の売店のある駐車場に車を停めました。

着いた途端、夫婦2人して違和感は感じていたんです。

主人は「腹がチクチクする」と言い、私は私で「頭痛がする」という感じでした。

場所が場所なので当然なんですが、とりあえず、せっかく来たので平和公園内をプラプラして慰霊碑にお参りをし、駐車場へ戻る前に「トイレ済ませとこう」ということになり、売店下の地下駐車場のトイレへ行きました。

でもこのトイレ、誰もいないはずなのに気配がするんです。

それも1人2人じゃなくて、数人がその辺に突っ立ってるような気配でした。

用を足している時も、妙にトイレのドアの上にある天井との隙間が気になって、とてもじゃないけどひと息ついてなんていられない、といった雰囲気。

さっさと用を済ませて駐車場に戻ると、主人も「なんか、地下駐のトイレ変だよな。」と言い出して、私も気配を感じたことを告げると2人して身震いしました。

おまけに、ホテルへ行く前に周辺も回ろうと少しブラついたのですが、私も主人も2人してピタッと同じ場所で足を止めました。

そこが、「原爆無縁死没者追悼祈念堂」でした。

主人は「さっきより腹が痛い」と背中を丸め、私は左肩を上から押さえつけられるような痛みに脂汗をかき、心の中で「私達夫婦には何の力もありません。ごめんなさい。」と念じ、車に乗り込んで車を走らせ平和公園が徐々に遠ざかると主人の腹痛も私の肩の痛みも消えました。

昼間でもそんな感じなのだから夜はさぞ怖いんだろうな、と思っていたら、平和公園は有名な心霊スポットだと後でネットで知りました。

原爆が落ちた日が近づくにつれ、心霊現象も増えるのだとか。

ネットでは、夜に行った人の体験が載っていて、「真っ黒い影のような、でも目だけは白くハッキリと闇の中に浮かび上がり、周囲には焼け焦げた肉が腐り出したような吐き気を催す何とも言えない臭いがした」とのことなので、夜に行かなくて正解だわ、と胸を撫で下ろしました。

さて、車は佐世保の某ホテルへ到着。

車をホテル駐車場に停めたとたん、「ん?」と何かが私の霊感アンテナに引っかかり、でも主人は平気そうな顔をしてるので「気のせい?」と思いながらもチェックインしました。

部屋は8階。

部屋に入って、また「ん?」となりましたが主人はピンピンしていて、でも気になったので宿泊するホテルをググってみたら何とビックリ。

過去に殺人事件のあった事故物件ホテルでした。

4階の非常階段踊り場でフロント係が刺殺された事件があったそうで、到着時から何か引っかかってたのはコレか、と分かりました。

駐車場は非常階段に面しているのです。

それでも、気配がするわけでもなく、視えるわけでもなく、鬼太郎風に言うなら「アンテナが反応する程度」でしたし、なによりツアーパックで申し込んでいるので宿泊先を変えようがない、というのもあり、そのホテルで3泊お世話になることにしました。

まぁ、それでも後で後悔することにはなるんですが…。

宿泊部屋はダブルベッド、デスクの左下には小さな冷蔵庫があり、ちょっと狭めの部屋でしたが、GWのわりには安くツアーパックを申し込めたので、主人と「まぁ、よしとしよう」となりました。

ダブルベッドは広くなく、主人は窓側、私は廊下側に寝ました。

夜は特に怪現象も起こらず、無事に眠ることができました。

2日目はハウステンボスや、大浦天主堂、グラバー園を巡りました。

これも後で知りましたが、長崎の観光スポットは観光スポット=心霊スポットもしくは霊的な場所らしく、霊感ゼロな主人でさえ、せっかくの観光なのに少しずつ精神的、肉体的ストレスを蓄積していったそうです。

ハウステンボスは近くに原爆での爆死者のお墓があるらしく、夕暮れ以降の時間帯に霊感のある人間が行くと「ほぼほぼ視てしまう」そうなので、ハウステンボスの近くまでは行きましたが、結局、中には入りませんでした。

夕暮れ以降って、そういうアミューズメントパークでは花火やパレードが目玉ですが、幽霊が人々に混じって出てくるとなると、とてもじゃないけど楽しめないですよねぇ…。

そんなわけで、ハウステンボスを後にして大浦天主堂とグラバー園へ。

お昼ちょっと前には到着しました。

大浦天主堂も拝観しようと思いましたが、結構、霊的な波動が身体にキツく来るので外観を眺めるだけにして、主人が行きたがってるグラバー園へ行きました。

大浦天主堂にも、原爆で亡くなった人の多くが祀られているそうです。

グラバー園の美しい庭園に和み、天主堂が近いとはいえ、グラバー園の方は頻繁に霊感アンテナが反応することもなく、やっと一息つけた!という感じでした。

…それにしても、行く場所、行く場所に霊の存在を感じるなんて、原爆ってそれほどに罪深くも愚かな人間の所業なんですね。

路面電車にすら、霊感アンテナが反応するので、もしかしたら亡くなったと理解していない当時の人々が生者と共に今も乗っているのかもしれません。

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事件は2日目の夜に起こりました。

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主人の疲れ方が尋常ではなく、眠ったはずなのに不眠と同じ状態で体調も崩してきていました。

ずっと私の霊感アンテナは反応し続けていたのですが、初日の夜は何事も無かったし、事件のあった階に泊まっているわけでもなく、ましてや霊にちょっかいを出されることもなかったので油断してたのかもしれません。

窓際で寝ていた主人は、ずっと霊的波動を受けていたようです。

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そんなわけで、3日目は九十九島の水族館へ行くだけで、あとはゆっくり過ごすこととなりました。

ホテルにずっと居たくない、せっかく旅行に来たのに少し体調が悪いくらいで観光しないのはもったいない、というのもあったんだと思います。

水族館にいる間は、身体の調子も良さそうでした。

水族館には霊的なものを感じることがなかったので、そのお陰だと思います。

水族館をゆったり巡り、夕方前にはホテルへ戻って翌日は帰宅になるので帰る準備をして、その日は早々に休みました。

でも、やっぱりよく眠ったはずなのに身体は疲れているようで、帰りの飛行機の中では爆睡。

心配だったので、帰宅してからすぐ主人を除霊しました。

帰宅した翌日から主人は仕事でしたが、身体に違和感は若干残っていたものの、身体は全然軽くなったと話していました。

今はもちろん、もう旅行前と変わらずピンシャンしています。

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これは帰ってきてから夫婦2人で出した結論。

「もう二度と長崎へは行かない。」

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霊感のある方で長崎旅行を予定されている方がいらっしゃいましたら、どうぞ気をつけて行ってらしてください。

確かに長崎を巡ることで平和への勉強にはなりますが、霊媒体質だったりすると身体にかかる負担も大きいです。

私達夫婦の体験談が、少しでもお役に立てれば幸いです…。

[終わり]

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