技術部の話

※心霊とはあまり関係のない話です

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私は今、技術部員の中学二年生です

ついこのあいだの春休みに起こった出来事について話したいと思います

技術部の使う部屋は３つあって

金工室、木工室、そして狭い階段を上った先にある物置でした。

物置は小さな窓がひとつだけの、昼でも薄暗い部屋で、

木材や金属、廃材などを置いてあります。

春休み中に先輩と先生が片付けたらしく、(私達はとあるイベントに出品する作品を制作してました)

大量の紙や木材が整頓されていました。

私はたまたまそこを掃除してと先輩に言われ、部活の友達と掃除しに行きました。

箒やちりとりを持って上がり、私達は掃除をし始めました 。

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埃っぽい部屋に木材の入った籠が並べられている。

壁際には本棚があって、下には扉のついた棚があります

私は掃除…というより、友達と部屋を漁っていました。

漁っていたと言っても、棚の中を見てみたり

本棚の本を読んでみたり…という感じです。

…そこで沢山の物が出てきました

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まず、壊れたカッター。

刃の部分が本体からスルリと落ちる。

まるで、刃だけ出して使うような。

危ないからゴミ袋に入れた。

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次に、赤紫色の薬のようなもの。

液体がサラサラしてて塗装とかには使えない。

私達が使ったことのあるこんな薬品は、

ヨウ素液くらいだけど、それに比べたら茶色より紫っぽい。

…置いとこう。私達には扱えない

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次に見つかったものは

ノコギリの刃のみ。

柄がない。刃だけ。

私の部活で使うノコギリは、

刃と柄を外すことができるんだけど、

その刃だけ。柄も探したんだけど、なかった。

そして、次に見つかったもの

それは…

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shake

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大量の包丁。

赤いプラスチックのかごの中にきれいに並べられてた包丁。

サビなのか血なのか分からないものがついていて

一部は刃の部分が紙に包まれていた。

少なくとも15丁はあった。

私はこういうところに投稿してるわけでホラーだとかそういうのは見慣れてたと思ったんだけど

ノコギリの刃を取り除いたら突然目の前に沢山の包丁が現れたわけだから

私の動きは固まってしまった。

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そのことを部屋にいた友達に言ったら

『は？こわ。先生に言っとこ！』

みたいな感じだった。

多分、包丁のことはみんな知らなかったんだと思う。

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しばらく経って私が棚のところに行ったら

赤いかごは無くなっていた。

たまたま部活に私がいない時に

友達が先生に報告したらしい。

私は、『そんで、『処分する』って言ったの？』

って聞いた。

まあこの場合は誰のか分からないし捨ててそうだと思ったんだけど

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『預かっておきますね』

って言ったらしい。

そのあとは私も知らない。

みんなどうなったかは知らないが

そのすぐ後に包丁やその他の危ないものは

全て無くなっていた。

そして、その先生は他の学校に移動してしまった。

来てから1年しか経ってない若い先生だったのに

新聞に移動する先生や辞める先生のなまえが載るんだけど

そこにも載ってなかった。春休みに急に決まったらしい。

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…私の勝手な推測だが

この学校の先生またはあの先生は殺人をしたのかもしれない。

家庭科室にある包丁も調理実習で使ったけど

明らかに形が違った。

そして、刃の部分だけ紙で丁寧に包まれていたから

誰かが使ったことは明らかだろう。

しかし、なぜ？

そして、先生が転勤してったことも

関係があるとしたら

誰かの口封じで飛ばされたのかもしれない。

理由は謎のままだ。