神社でのひとりかくれんぼ

短編2
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神社でのひとりかくれんぼ

一昔前にひとりかくれんぼ、流行りましたよね。私もそれに大きな興味をそそられ実行した1人です。

ただ、私はより怖くなるようにと少しアレンジを加え神社で行うことにしました。友人にその話をしたところ結局5人でやることに。もし私1人で実行していたら何もなかったと笑い話になったのかもしれません。

かくれんぼ中の詳しい内容はもう覚えていません。

犬のぬいぐるみを準備して、風呂場の代わりに御手水のところに沈め、持参した塩水を口に含み2-2-1に分かれて隠れ、特にこれといった怪奇現象も起きず、終了させることにしましたがぬいぐるみがいません。神主さんにバレて回収されてしまった、それか野良犬に持っていかれてしまったのかなんて軽々しく考えて、私は2人組でしたのでほかの組を見つけるついでにぬいぐるみを探しました。

ここで異変に気付きました。2人組の友人たちとぬいぐるみがどうしても見つからない。友人達に連絡をしようにも持っているはずの携帯もポケットに入っていない。そのうちだいぶ明るくなり、神社に訪れる方も見えてきたので一旦家に集まり、捜索の計画をたてることにしました。

携帯は家に置いてありました。よかった、連絡が取れる。ところが電話帳に行方不明の友人2人のなまえがありません。今回行ってないほかの友人に2人のことを聞いて見ても、そんな人知らないと、皆が口を揃えます。いなくなった友人の自宅も分からなければ家族も分からないし途方にくれました。

夜通し神社でのひとりかくれんぼとその後の捜索をやったので3人とも眠気が凄まじく、捜索の計画を話し合ってるうちに寝てしまいました。起きた時はもう夜中。こんな時間に人探しのために神社に行くのは怖いと3人の意見は一致し、翌日学校で捜索隊を増やしそれから探すことにしました。

ところが、やはりひとりかくれんぼを行った3人以外は2人のことを知らないと。出席簿にすら名前がない。確実に5人で行ったのに。

あの消えたぬいぐるみに2人はけされてしまったのでしょうか。

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