中編4
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呪われた人形

あの事件が起きたのは高校生に入ってちょうどの時でした。

祖母が病気になり入院してしまったため、実家で暮らすことになったのでした。

実家はとても古く、一階で横に家を広げたとても大きな家でした。

実家に住んでから何日も過ぎた、ある日のこと。

いつものように家事を手伝っていると、兄の圭太郎が何かを思い出したように言ってきたんです。

「久しぶりにあの蔵に行くんだけど、お前来る?」

あの蔵とは、実家から少し離れた場所にあるこの町で最も歴史が古い蔵の事で、私と兄は実家に来ては毎回蔵に入って、遊んでいました。

今回もいつものように蔵に行くと、蔵は掃除したようでとてもきれいに収まっていました。

きれいになったなと蔵の中を探索していると古いたんすが他のと比べて何かを隠しているように不自然な場所にあったのです。

兄と協力してたんすをどけるとそこには奥へとつながる扉がありました。

兄は興味津々で疑いもなく入っていきました。わたしをその後を追っていきました。

そこには奥へとはつながってなくて2人でやっと入るほどのスペースしかありませんでした。

そしてもう1つそこにはあるものがありました。それは何重にも覆われた小さなものでした。

何かしら恐怖を感じた私は兄に戻ろうと言いました、しかし兄は聞く耳も持たずその何かを封じた紙を引きちぎり、そして覆われたものの正体がようやく見えました。

それはほこりをかぶった日本人形でした。でもその人形は何か不自然でした。人間のような凛凛とした目、不自然に伸びている髪、とても恐怖を感じました。

「、、、、この人形なんか変じゃない?」

「別に?それよりこのことは皆に内緒にしろよ。帰るぞ」

何もなかったように帰り、内緒にしました。

そしてその夜、

物音に気付いた私は目が覚めました。気のせいかと思いもう1度寝ようとすると

「ギィ、、、、、コツ、、、、コツ、、、」

扉が開く音がすると足音がきこえたのです。廊下を歩く何かの音を、そして音の方を向くと、また音が聞こえました。

「コツ、、、、コツ、、、コツ、、、コツ!」

その音は次第に大きくなっていました。私の部屋へ来るようにその音は近づいていました。そして部屋の前になにかが来たのです。音がやんだその時、、、、、

「フフフフ、、、、、、アソボウ、、、、」

それは小さな女の子の声でした。恐ろしくなり私は布団にもぐりこみました。すると部屋の扉の開く音が聞こえました。助けてと布団の中で必死にそう願いました。

何分立ったでしょう。あの音が聞こえなくなり、怖がりつつも布団から出ました。そこには何もいなくいなくなったんだと安心し、その日は終わりました。

しかし、これは恐怖の前兆にすぎなかったのです。

その日はいつもよりも早く寝ました。ただ暗いことに不安を抱き電気スタンドの光をつけて寝ました。

そしてまたそれは起きたのです。

深夜の2時の事でした。再びあの音が聞こえたのです

「コツ、、、コツ、、、コツ、、、」

今回は昨日よりも大きな音でした。そしてまた私の部屋の前にとまりました。すると昨日とは思えない大きくふすまが開いたのです。

わたしはふすまを急いで閉めました。しかしふすまは閉まりません。大きな力で気を許すと全開する勢いでした。

「フフフフフフ、、、、キャハハハハ、、、、」

叫ぶような声で笑っているのです。怖くなり、私は叫びました。

「もう、、、もうやめて!」

音は止まりました。力が抜き、倒れこみました。安心して前を見たその時、、、

宙に浮かぶ人形がいたのです。その人形は私を見るなりにやりと笑いました。

その顔は耳まで口が裂けて伸び切った髪でクククと押し殺すような声で笑っていました。

そして私が逃げようと動いた瞬間、、、

「ガシャーーン!!」

目の前のガラスが割れたのです。ガラスの破片が刺さり温かい血がどろどろと流れました。

そして必死に

「キャァァァァーーー!」

そう叫びました。そしてそのまま気を失ってしまいました。

目を覚ましたころには家族が心配したように騒いでいました。あの時の叫び声でみんなが集まったのです。幸いけがは軽傷で済みました。

そして、何があったと聞く家族にすべてを話しました。そして半信半疑でありながら蔵へ人形の合ったところへ行くと家族全員、言葉を失いました。

そこにいたのは血だらけの人形でした。家族の前で不気味な笑みをうかばすあの人形だったのです。

その後、人形は寺で供養してもらいました。やはりその人形の正体は女の子でした。今から10年前、閉じ込めれて最後まで孤独だった小さな女の子でした。

その後、すぐにわたしたちは実家を出ました。

その時祖父が私にこう言ったのです

それは、、、、、、、

「あの人形は存在しない、、、、、、、」

その意味はいまだ不明です

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