短編1
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お客さん、どちらまで?

これは私の友達から聞いた話だ。

以後Aさんとする。

ある日、Aさんは飲み会のために、友人に連れられ二人でタクシーで帰ることにした。

その日はいつも通る道路が工事中とのことで、少し遠回りになりますとタクシー運転手に言われた。

車が走り出してしばらくすると、トンネルにさしかかった。

そこは地元で事故により亡くなった女の子の霊が出ることで有名なトンネルだった。

Aさんは少し怖かったため、友人と手を繋いでいた。

その後何事もなく家に着いた。

「トンネルちょっと怖かったね、手繋いでてくれてありがとう」とAが言うと、友人は一瞬驚いた顔をしたがすぐに笑顔で「いいえ、自分も怖かったからちょうどよかった」と言ってその日は友人と別れた。

家に帰ると友人からメールが来た。

『さっきは言えなかったんだけど、私、霊感が強いの。トンネルで強い霊気を感じたの。

Aは私と手を繋いだって言ったけど、実は私、Aと手を繋いでいないの。』とのことだった。

A

shake

の手を握ったのはいったい…⁉︎

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もしも自分がAさんだったら、友人にはその後も黙っていてほしかったかも…(>_

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