短編1
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実体験

三年前の夏のことです。

私は多忙な日々を送っていました。

真夏の暑さと睡眠不足で心身ともに疲れてました。

そんなある日、

家に帰り洗面所で手を洗い、

ふと顔を上げて鏡を見ると、

自分の背後に黒い人影がいました。

しかし、まばたきをしたら、いませんでした。

見間違えだと思い、その日は寝ました。

でも、翌日から人の気配をずっと感じていました。なんも見えないのですが、絶対なにかがいる、そんな気がするのです。

疲れているせいだ。そう思って日々を過ごしていました。

疲れもピークに達した頃、

なにかの気配を感じていたこともあり、戸締りをしっかりし、寝室のドアもしっかり閉めて、電気も消して寝ました。

深夜に目が覚めました。

あー、起きちゃった、明日も早いから早く寝よう

と思った、

その瞬間、金縛りにあいました。

疲れていると金縛りに合うって本当だったんだ

と感じていると、

ガチャ、

と寝室のドアが開きました。

えっ、

と思っていると、

黒い影が寝室に入ってきて、ベットの横に立ちました。

そして、ゆっくりと私に手を伸ばしてきて、

私に触れようとした時、

体がビクンと跳ね上がり、私は跳び起きました。

寝汗で体がベッタベッタでした。

朝日が射し込む窓を見て

あー、夢か怖かったなぁ。

と思って、周りを見ると、

寝室のドアが開いてました。

Concrete
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