短編2
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雨宿り

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初めに言わせてください。僕は霊感ないどころか幽霊さえ信じていません。

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ただ1度だけ不可思議な体験したのでその話をさせてください。

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あれはマウンテンバイクを買った当初のことでした。

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初めて自分で買った自転車でウキウキしながら乗っていました。ある休日にS県にサイクリングに行こうと思い出かけました。

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S県に着いた時にはポツリポツリ降っていた雨がしばらくすると盆を返したように降り始めました。

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「参ったな、雨宿りできる場所を探さないと」と一言

呟きながらキョロキョロしてると病院のような場所がありそこでしばらく雨宿りをすることにしました。

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music:7

休診日かなと思うくらい、入口は薄暗く不気味なくらいしずかでした。

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しばらく雨宿りしてると室内から

「そこ濡れませんか〜」

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と言う女性の声が聞こえてきて

「勝手に雨宿りしてすみません!すぐ移動するので!」と言うと

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「止むまで休んでいってください〜」

と言われ休んでいて5分くらいたった時

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music:7

「その濡れませんか〜」

と言う声がまた聞こえてきて

「大丈夫です!ありがとうございます!」

と言うふうに返しました。

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そんなやり取りを数回やり取りをしたのを今でも覚えています。

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しばらくすると雷まで鳴ってきて「少し弱まったら行こう」と思ってると

「あの〜そこ濡れるんで中どうぞ?」

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と言われたので「いや、ここで大丈夫ですので!すいません!」と振り向かずに言うと

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今までと違うことに気づきました。さっきまで聞こえなかった靴の音が聞こえたのです。いつ近づいて来たのだろう?と思ってるとまた、

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「そこ濡れるんで本当になかにどうぞ。」

と聞こえてきたので振り向くと

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真っ暗な病院の奥の方に青白く(?)光るものを見つけ見ているとだんだん目が慣れてきて

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それがナース服を着た女性だと分かりました。怖くなりマウンテンバイクを引きづりながら逃げました。

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後日その話を同僚に言うと「俺も行ってみたい」と言うので場所を教えて上げました。

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数日後、同僚が青白い顔をしていたので話を聞くと僕が言ったところには病院などなく、一軒家が立っていたとのことでインターネットで病院名を調べたら数十年前に潰れており、院長の名前を見たらそこの一軒家と同じ名前でした。

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music:4

何故、そんなことが起きたのかは不明ですが一軒家があったとしたら一体誰と僕は話していたんでしょうか?

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