短編2
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この話は、今現在も少し困っている事です。

色々な中古物件を見て、ようやくみつけた家……

現在、住んで1ヶ月が経ちます。

田舎の日本家屋、リホームも適度にされていて築30年とは思えない物件。

直ぐに、気に入り購入したのですが……

誰かが、扉を開ける音がする……

そして、さっきも……家族皆でリビングにくつろいでいると

キュルキュル…

主人と顔を見合わせて、

また、扉……開いたね……

それは、リビングの斜め前の部屋の引き戸の音……

しばらく、確認する勇気が無かったけど、玄関の鍵開けてる……

主人と2人でリビングの扉を開けて確認する。

斜め前の部屋の扉は……

閉まっている……

そっと開けてみる……

キュルキュル…同じ音が響く

主人と、ここだね。と話す。

誰もいない……

子供達も全員リビングにいたから、気のせいではない……

また……

2人で話していると、子供がどうしたの?と聞いてくる

怖がってはいけない……

なんでもないよ(笑)

この扉が開く音……

何回目だろう……

ただ、あちこち音がする……

建物が、古いから?と何度も考えたけど

玄関の引き戸が開く音

廊下の引き戸が開く音

足音……

和室に入る音……

犬が来客時に吠えるのだが、こんなのがしょっちゅう……

主人と話す、そう言えば引越し当日に父親の仏壇を持ってきたので、17回忌法要も兼ねて

お坊さんを招いた時、お坊さんが読経と途中で首を傾げ

振り向いて、私達にどこかの窓が開いてますか?って聞いてきたので、

いえ……寒いから全部閉めてます。と答えると

黙って席を立って、周りをキョロキョロしてお線香とお香を足し、何も言わずに読経しだした。

その時、お坊さんは何も言わずに世間話をして帰って行ったけど……

なんか、あるのかな……

この家……

きっと、また近いうちに扉の開く音するんだろうな〜

でも、姿が見えない……

困っている

今度、お坊さんにお彼岸に会いに行くと伝えているから、その時にでも聞こうかな…

見えない人との同居は困る

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