短編2
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私の家族は皆、何かしらを感じ取ることができるようで、母はカードを使った占い、姉と弟はいわゆる見える人らしい。特に弟は良くないものが見えたり連れて帰ってきてしまうことがあり、よく母に背中を叩いて追い出してもらっていた。父は動物でも仲良くなるというか、1日で呼んだらくるレベルまでの仲になる。そして私はというと夢で未来を垣間見ることができるようで、小さな頃から不思議な体験をしていた。おそらくこの夢は現実にはならない、そう願っています。では、

第一印象はとても綺麗な和室でした。おそらく14畳はあったと思います。窓は広かったがカーテンが閉められていて、私は窓に背を向けてあぐらをかいていて私と向かい合うように同僚のK君が正座をしていて、彼の後ろには襖がありました。

私はK君とカードゲームをしていて、K君が私に「このタイミングでこいつを使ったらどうかな?」って聞いてきたので、カードを見ながら「いや、もう少し相手を泳がせてから…」と言いつつK君を見ると彼はいなくなっていた。

窓に背を向けているのに雲で太陽が隠れたのがわかり部屋が薄暗くなってくると、心が不安に満ちていった。

ふと襖の方を見ると、本当にスーッという感じて襖が開いてきた。「K君いつのまに」と思いながら開くのを見ていると、そこには白地に紫の花の柄がついた和服を着た女性が土下座をしていた。

「あぁ、これはヤバイやつだ。」と思った瞬間、女性の首が床に落ちた。それを見たときに「うわぁマジか、絶対来るじゃん」と頭の中を嫌な予感が過った。

予想どうり首がこちらに転がってきた。「あぁ、あああ」と首から女性の消えそうな声が聞こえてくる。しかもたまに別の声も混ざって「あああ」と聞こえてくる。

「嫌だ、もう見たくない、聞きたくない!」と強く念じながら目を閉じました。すると声はだんだん小さくなっていきました。心の中でなぜか十まで数えて目を開くと、襖の向こうの土下座をしていた女性は消えていました。

「よかった、消えてくれた。念じるのも効果あるんだな。」なんて思いながらカードを片付けようとした時にふと手元を見ると、私の手の中には女性の首がありました。

首の目が合うとさっきまでとは比べ物にならないくらいの大きな声で「あああああぁぁ」と叫んだ首には女性の顔とは別に顔が3つ付いていました。

そこまで見て飛び起きた時刻は深夜2時22分。何か連れてきたのかな?

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