短編1
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かりぐらしの

大学2年。

コンビニでバイトをしていた。

時間帯は深夜。三時くらい。

ツーマンセルで俺は裏に引っ込んでウォークインに飲み物を補充、相方は表でレジや商品の補充をしていた。

その日、いつものように飲み物の補充を終えて、山のような段ボールを外に出そうとウォークインの扉を開けた。

段ボールを蹴りだしながらも俺の視界の隅に白いものがよぎった。

俺は硬直したように動きを止めた。

よく見たわけではないが真っ白な小人のようなものが足元を走って行ったように見えたからだ。

当時、もう上映は終わっていたがまだアリエッティという映画が記憶に新しかった。

 そのことが頭によぎり、小人らしきものが動いた方向を調べた。

 懐中電灯まで使ってバックヤードの床、冷蔵庫の下やロッカーの下を見たが何もない。

 そこで冷静になり、疲れのせいでありもしないものでも見たのかもしれないという気持ちになった。

 が、小人ではないにすれ、何か白いものを見たのは確かだった。

 コンビニで白いものといえばレジ袋が思い浮かぶ。

 があっても良さそうなのにレジ袋、他に見間違いの原因になりそうなものはなかった。

 あれば見間違いということで気持ち的には楽になっていただろうが。

 それとも本当に小人を見てしまったのだろうか。

Concrete
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