短編2
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嫌な予感

これは私が子供の頃の、怖いというより気持ち悪い話です。

完全に実話で、普通にあり得る話なので、つまらないかもしれません。

少しだけ不思議でもありますが。

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その日も同じ団地に住むよく一緒に遊ぶサトシ君(仮名)の所に遊びに行きました。

サトシ君はちょうど大きい丸いせんべいを食べていました。大きいビニール袋に同じせんべいがたくさん個装されずに入っています。

サトシ君は私にもせんべいを勧めてくれました。ありがとうと言って私もビニール袋に手を入れてせんべいを一枚取りました。

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その時なぜか何となく嫌な予感がしました。

どう考えてもその嫌な予感の理由は本当に思いあたりません。

最初に「少しだけ不思議」と言ったのは、この嫌な予感が全く理由のない直観としか言いようがない点です。

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その嫌な予感に従い、私はせんべいに噛り付く代わりに、両手でせんべいを真っ二つに割って割れ目を見てみました。

その瞬間、せんべいの割れ目のところに、何かがさっと引いて中に入っていくのを見たような気がしました。

さらに割ってみると、なんとウジムシのような長い幼虫がせんべいの中にトンネルを作っていたのです。

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すぐにサトシ君にそのウジムシを見せました。

「お母さーん!せんべいの中に虫がいる!!!」と大騒ぎになりました。

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私は運よく全く口をつけていなかったのですが、サトシ君はすでに何枚か食べてしまっていて、気持ち悪がっていました。

でも、ウジムシを噛めば感触と味でわかるはずだから、サトシ君はウジムシは食べてないと思います。

それでも、そんな不潔な袋に一緒に入っていたせんべいを食べてしまったらやっぱり気持ち悪いですね。

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せんべいに虫が湧いているのを見たのは、後にも先にもこの一回だけです。

前例がなかったのに、あの時は本当にどうして嫌な予感がしたのかとても不思議です。

せんべいってそんなに簡単に虫が湧くものなのでしょうか?

私はこの事件以来、せんべいの中を確認する癖がついていますが、変なものは一度も見たことがありません。

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