同居人シリーズ「魂魚遊戯」

長編13
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同居人シリーズ「魂魚遊戯」

 「よっ!」

水面から飛び上がった金魚が、孤を描くようにして、薄作りの和紙を突き破った。

「今のタイミングバッチシだったと思うんだけど……」

手に持ったすくい枠に、思わず疑惑の目を向ける。

「君ね、金魚すくいで道具にケチをつけるのは、そりゃ野暮ってもんだよ」

浴衣を着たSが、腕組しながら俺を見下ろして言った。

「そうそう、このイケメン兄ちゃんの言う通りだよあんちゃん、自分の腕を道具のせいにしちゃいけねえな~」

手拭いを額に巻いた店主はそう言うと、ニヤついた顔をこちらに向けてきた。

思わずそのハゲ頭を叩きたい衝動に駆られるも、ここはぐっと我慢する。

俺とSは、地元鎌倉にある商店街の夏祭りに来ていた。

Sは、俺が爺さんから任された古書店で、一緒に同居している同い年の大学生だ。

世間一般的な若人と違い、キャンパスライフを謳歌するわけでもなく、余った時間のほとんどを、自室でひたすらオカルト関係の本を読み漁るという、何とも変わった日々を送っている。

そんなSを、俺は夕飯の塩鮭を焼きながら軽く誘ってみたところ、

「いいよ、夕飯すませたら行こうか」

と意外な返答を貰った。

「でもまさか、こうやってSが一緒に来てくれるとは思ってもみなかったよ」

立ち上がり言うと、Sは軽く笑みを零したかと思うと、少し寂しそうな目で夜店の灯りに目を細めた。

「どうしたS?」

「ん?あ、いや……ちょっと昔の事を思い出してね……」

「昔?」

「小さい頃にちょっとね」

「小さい頃?何かあったの??」

「しつこいな君も、ほら、射的でもやろう、負けたら一杯おごるでどうだい?」

そう言ってSは俺に背を向けると、射的の屋台前の人だかりへ交じっていった。

Sにしては珍しい反応だ。俺はしばし呆気に取られつつも、

「ちょっと、待ってよS!?」

立ち上がると、店主がニヤついた顔で手をヒラヒラさせてきたので、俺はフンと鼻を鳴らして、直ぐにSの後を追いかけた。

結局、その後も何度かSに問いかけたが、話をはぐらかされるばかりで、俺は射的、輪投げ、ヨーヨー釣りで全敗し、しこたまビールをおごるはめになった。

やがて遊び疲れた俺達は、街路樹にあるベンチに腰掛け、三本目のビールのプルタブを開けた。

すると、

「何年ぶりかな、夏祭りの屋台なんかで遊んだのは。しかし君は本当に弱いな?射的であんなに見事に外す奴なんて初めて見たよ」

Sはそう言ってビールをあおった。

「ほっとけ……何年って、そんなに来てなかったのか?」

「ん?ああ、昔はよく祖母と一緒に……」

そこまで言いかけて、Sの口が止まった。

缶から口を離しSの方に振り返る。

Sの背後、参道に並ぶ小さな石灯籠に、火が灯っている。揺らめく炎に照らされたSの横顔が、どこか悲しく、そしてどことなく険しくも見えた。

「何かあったのか?」

尋ねるも、Sは何も答えず、祭りの様子をじっと眺めている。

つられて、俺も祭りの景色に目を細めた。

笛の音が夜空に響き、打ち鳴らされる太鼓の音が聞こえる。

いつもは夜に飲み込まれている街が、この日だけは闇に逆らい、いつまでも明かりに照らされ、人々の笑い声に包まれている。

ふいに、木々の間を通った電灯の導線が、柳の葉と共に風に揺らいだ。つられる様に、灯篭の火が激しく踊った時だった。

「昔……よく祖母と夏祭りに行ったんだ」

Sはそう言うと、重い口をゆっくり開き、ぽつりぽつりと、話し始めた。

以下、Sの語り。

子供の頃、僕はある事情で祖父の家に預けられていた。

祖父の躾は厳しく、習い事以外では、あまり外出も許してくれないような人だったんだ。

そんな僕を見かねてか、祖母はよく、祖父に黙って僕を外に連れ出してくれたんだ。

その中でも、僕は夏祭りが大好きだった。

白熱灯をぶらさげた屋台から聴こえる威勢のいい呼び声、普段見慣れぬ食べ物の美味しそうな匂い。

珍しい玩具に目を光らせ、大人も子供も関係なく一緒になって遊べる遊戯。

子供の頃の僕にとっては、まさに夜の遊園地みたいな所だった。

そんな中でも僕が特に気に入ってたのが金魚すくいだ。

最初こそ下手ではあったけど、この遊びは性に合っていたのか、やっていくうちに、僕の腕は大人顔負けなぐらいに上達していった。

そんなある日の事、祖母はお花のお弟子さん達との会食に呼ばれたからと言って、祖父に嘘をつき、僕を夏祭りに連れ出してくれた。

会場についた僕は他の屋台には目もくれず、真っ先に金魚すくいの屋台へと向かった。

「金魚すくいだよ!おっ坊主、やってみるか!?」

威勢のいい店主にそう呼びかけられ、逸る気持ちを押さえつつ後ろを振り返ると、着物姿の祖母が柔和な笑みで、コクリと頷いて見せてくれた。

祖母は店主の側に寄ると、財布から小銭を取り出しお金を手渡そうとした。

その時だ、

「バーンッ!!」

物凄い音と共に、祖母の背後から眩い閃光が射した。

花火だ。

目が眩みそうな光に手で顔を覆う、すぐに立ち返り辺りを見渡した。

「あれ?お婆……ちゃん?」

さっきまでいたはずの祖母がいない。

それだけじゃない、屋台の店主もいない。

すぐ真後ろにあった屋台も消えていた。

「どこ?お婆ちゃん!?」

再度辺りを見渡すと、道の先に提灯の群れが見て取れた。

そこで初めて、自分が祭りの会場からだいぶ離れていた事に気がつき、僕は急いで会場の方へと向かった。

「お婆ちゃん、どこ?」

焦る気持ちに急かされつつ、僕は辺りを見渡しながら、立ち並ぶ屋台の間を駆け抜けた。

その時違和感を感じた、何かおかしい。

が、違和感の正体はすぐに分かった。

行き交う人々皆全てが、動物など何かしらのお面をつけていたのだ。

子供でも分かる異様な状況、しかしそれよりも、お面をつけていない自分だけが子供ながらに居心地が悪く、その場から逃げ出したい衝動に駆られたが、祖母を見つけないと、という気持ちが先行してか、僕は足を止める事なく祭り会場を走った。

やがて会場の中央部に差し掛かった時だ、

「坊主、そこの坊主」

野太くやんわりと呼びかける声に、僕の足は止まった。

息を整えながら周りを見回すと、見慣れた屋台が目に止まった。

布が被せられた畳一畳分の、長方形の桶が置かれている。

中からは「ちゃぷちゃぷ」と、水の音がする。

金魚すくいだ。

その桶の向こう側に、木作りの小さな椅子に腰掛ける、達磨のような大柄の、鬼の面を被った男がいた。

「そうだそうだ、坊主、お前の事だ、ハハハ……」

くぐもった野太い声が、鬼の面の隙間から漏れ出るように響いた。

「僕の事?」

人差し指で自分を指し示しながら聞き返すと、鬼の面は大きく頷き、右手を上げ、こっちに来いと手招きをする。

丸太のような太い腕に、鋭く尖った爪。

くぐもった笑いを零す度に、鬼の面から何とも言えない臭気が、こちらまで漂って来る。

思わず顔をしかめ身動ぎする僕に、鬼の面は言った。

「お婆ちゃんを、探してるんだろ?」

「えっ?」

何で祖母の事を?

驚いた僕に、鬼の面は話を続けた。

「坊主の捜し物、手伝ってやるよ。だからほら、こっちへおいで、ひひひ……」

何でこいつが祖母の事を知っているのか?普通に考えればおかしな話だ。けれどその時の僕は藁にもすがる思いで、この話に飛びつくしかなかった。

見も知らない場所で子供がたった1人、しかも周りはお面を被った怪しい人々、すぐにでも逃げ出したいこの状況の中、僕の心を支えてくれていたのは、あの祖母の笑顔だけだったからだ。

祖母に会いたい、その一心だった僕は、意を決して鬼の面の側へと向かった。

「よく来たよく来た、いっちょ遊んでいかないか?」

鬼の面はそう言うと、腰にぶら下げた布袋から、すくい枠を一つ取り出した。

「えっ?ぼ、僕お金持ってないし……それに、お婆ちゃんを探して」

「ははは、お金なんていらねえ、それに、これで遊んでればお婆ちゃんもすぐ見つかるぞ……」

「お婆ちゃんが?」

「ああ、本当だとも」

何をしても良いから、早くこの状況から抜け出したい、そんな気持ちが僕の返事を後押しした。

「じゃ、じゃあ……」

どうやって?とは聞けなかった。こんな広い祭り会場で、僕が頼れるのは大人だけだったからだ。

いや、本当は怖かっただけなのかもしれない。

見も知らぬ場所で祖母とはぐれ、孤独と不安に押し潰されそうだった。

そんな憔悴しきった心が、早く休まりたいと、楽な方へ揺れ動いたのだろう。

この人に任せよう。

そう思い、僕は鬼の面からすくい枠を受け取った。

「よしよし、じゃあ始めよう」

鬼の面はそう言ってから、桶に掛けられた布を捲って見せた。

「えっ……?」

僕は目の前の光景に、言葉を失ってしまった。

桶の中、優雅に泳ぐ色とりどりの金魚達……はいなかった。

変わりに水の中にいたのは、目のない口だけをパクパクさせた、大小の半透明な魚達。

骨までうっすらと透けて見える。こんなの図鑑でもテレビでも観た事がない。

「これ……何?」

やっとの思いで振り絞った言葉に、鬼の面は、

「金魚すくいさ、坊主も一度くらいやった事あるだろ?あれと同じだよ」

と、さも当たり前のように言った。

見た事もない魚。

大きさは確かに金魚に近いかもしれないが、見た目の気持ち悪さにはかなりの抵抗があった。

「いいからやってみな、なっ?」

鬼の面は少し語気を荒げて言った。

思わず肩をビクリとさせ、僕は言われるがまま、すくい枠とお椀を構え、水面を狙い打った。

「パシャンッ!」

と、水を弾く軽快な音と共に、得体の知れない魚がお椀の中でのたうつ。

ぬめる様な鱗が、提灯の明かりに鈍く反射していた。

すると、鬼の面が何か小さく呟く様に言った。

余りに小さい声で聞き取れない。

僕は気を取り直し、すくい枠をまた構えると狙いをつけ、再び水面を弾いた。

すくい枠からお椀の中に、二匹目の魚が飛び込んだ。

またもや鬼の面がぶつぶつと呟く。

「ニ……」

二匹?どうやら数を数えているようだ。

得体の知れない魚ではあるが、その本質は金魚とは大差なく、僕は三匹、五匹、八匹、十匹と、その数の分だけ、水の入ったお椀を増やしていった。

夢中になり、更にその数を増やしていく。

二十、二十、そして三十に差し掛かった時だった。

遂に残り二匹となった桶の魚を見て、僕は手に持っていたすくい枠を見定めた。

すくえても残り一回が限界だ。

残り二匹の魚、一方は大きく、もう一方は小さい。

僕の判断としては、二匹同時にすくい取るつもりだった。

ゴクリ、と息を呑む。

次の瞬間、軽く息を吐くのに合わせ、すくい枠を水面ギリギリに滑らせながら、二匹が重なった瞬間を狙った。

「バシャッ!」という水の跳ねる音と共に、二匹が水面から飛び上がる。

小さい方が先に飛び上がり、大きい方がそれを追いかけるようにして、お椀に吸い込まれるように見えた、が、わずかにお椀に届かない。

しかし次の瞬間、信じられない光景が目に飛び込んだ。

大きい魚が下から突き出すようにして、小さい魚を押し上げたのだ。

小さい魚はお椀へ吸い込まれるようにして入り、大きな魚はそのまま桶の中へボチャン、と音を立てながら落ちてしまった。

「やっ……」

「わはははははははっ!」

僕の声を掻き消すかのような大きな声が、鬼の面から漏れた。

すると、その声に呼応するかのように、太鼓や笛の音色までが、心をかき乱すような不安な旋律を奏で始める。

「いやあ人間ってのは面白いな、くくく」

子供のようにはしゃぎ膝を手で打ち付ける鬼の面に、僕は聞いた。

「人間が……面白い……?」

「ああそうだ。昔からたまにこんな奴がいたんだよ、自分の命を顧みない馬鹿な人間がな、まあいい、喜べ坊主、お婆ちゃん、見つかったぞ」

「えっ?本当に?どこ?どこなの?」

鬼の面が何を言いたいのかは分からなかった、けれど僕の頭の中は、お婆ちゃんが見つかったという言葉でいっぱいだった。

すると、鬼の面は僕の問いには何も答えず、桶の中を泳ぐ大きな魚を指で器用にちょんっと摘み上げた。

そして自らのお面を顎の部分から持ち上げると、人とは思えないような大きな口を開けこう言った。

「俺の胃袋の中だ」

鬼の面は摘み上げた魚を口の中に放り込むと、ボリボリ……ムシャムシャ……と、不快な租借音を立てながら食べてしまった。

余りの光景に愕然とする僕は、震える声で訊ねた。

「な、何を言ってるの?お、お婆ちゃんは?お婆ちゃんはどこ!?」

「おいおい、三十人も助けておいてよく言うぜ、だがまあ、お前の婆ちゃんの魂は、中々に肥えてて旨かったぜ、ヒヒ」

三十?その数字は、先ほど僕がとった魚の数だ。

なぜそれが、三十人なんだ?三十匹ではなく?お婆ちゃん……?旨かった……?何が?魚が?

それとも……お婆ちゃんが?

気がつくと、僕はその場で絶叫していた。

僕の声に引き寄せられるようにして、会場にいた人達が僕を囲うようにして集まりだした。

そして皆、お面を口元までずらすと、泣き叫ぶ僕を嘲笑うかのようにして笑い出した。

鬼の面のように大きな口の者もいれば、耳元まで裂けた口、犬歯のような牙をむき出しにした口など様々な者がいた。

彼らが人間なのかどうかなんて、もはやその時の僕にはどうでも良かった。

祭囃子の音色が気持ち悪かった。

不快で、おぞましくて、眩暈がした。

意識が遠のく感じがした。

瞬きを数回したのち、瞼が急激に重たくなった。

倒れそうになった瞬間、耳元であの野太い声がした。

「また遊びにおいで、坊や……ヒヒ」

視界が、闇に閉ざされた。

「気がつくと、僕は病院のベッドの上にいた。意識を取り戻した僕に気がついた看護婦が、持っていた衣類を放り投げ、先生、と大きな声を上げながら部屋を出て行った。やがて看護婦に連れられ部屋に入ってきた医者から、後に事の顛末を聞く事となった。あの祭りの晩、僕と祖母がいた金魚すくいの屋台近くで、ガスボンベの引火爆発事故があった。死傷者三十一名、そのうちの死者一名は、まだ幼かった僕を庇い亡くなった祖母だ。あの時、祖母が僕を庇ってくれなかったら、おそらく僕も亡くなっていたと、医者に聞かされた」

そこまでSは話すと、持っていたビールの空き缶を、大量の空き缶が入っていたゴミ箱に投げ入れた。

「夢か幻か……けれどあれ以来、どうも金魚すくいは苦手でね」

そう言ってSは小さく笑って見せた。

だが、どことなくその顔は寂しそうで……。

「な、なあS?」

「ん?何だい?」

「ま、また来よう、来年も、夏祭り……」

「えっ?あんな話聞いた後で、君はそれを言うのかい?」

Sが肩をすくめて見せた。

「行きたいんだ、Sと、ま、また来年も……」

「君ね、それは恋人に言うものだよ普通は」

「えっ?あ!ああ、そ、そうか……」

「ぷっ……あははは、本当に君って奴は……まあいいさ、気が向いたら……ね」

Sの顔に、少し明かりが戻った気がした。

僕らはその後、家で呑みなおそうという事になり、近くの酒屋に寄り、歩きながら帰る事にした。

鋭く夜空に響き渡っていた笛の音も、地響きのような太鼓の音も、やがて小さくなり、微かな風の音に掻き消されるほどになった時だった。

不意に、Sの足が止まった。

つられて俺も足を止める。

「どうし……祭り?」

Sに聞こうとした矢先、僕の目の前に異様な光景が広がっている事に気がついた。

そう、祭りだ。

いつもの帰り道、何度も通った事がある脇道の一角に、色取り取りの提灯の明かりと、屋台が立ち並んでいた。

しかし、こんな所で祭りがあるなんて話は聞いた事がない。

だが、実際に目の前に広がっている光景は、さっきまで僕らがいたあの夏祭りの景色と同じだ。

いや、違った。

明らかに……明確に違うものが……。

綿菓子を持ってはしゃぎ回る子供達、それを見守る大人達、屋台で忙しそうにしている店主、その皆が、様々なお面を被っていたのだ。

「こ、これって……」

はやる鼓動を抑えつつ、俺はSに聞こうとした。

だがSは何も答えようとしない。そればかりか、尋常じゃない程の汗を額に浮かべていた。

顔色も、暗がりだというのに、青ざめているのがハッキリと分かる。

「おや、兄さん方々。どうだい、いっちょ遊んでいくかい?」

突然、暗がりの一角から野太い声が響いた。

声の方に視線を向けると、そこにはがっしりととした体躯のいい、達磨のような男が立っていた。

他の人達と同じように、お面を被っている。

鬼の面だ。

これは、Sが話していた……。

俺は怖くなり、Sの腕を掴んだ。

が、Sは俺の腕を乱暴に振りほどくと、鬼の面の元へと歩み寄っていく。

「S!?」

そう叫んだ時だった

──コーンッ!!

甲高い獣の声が、背後にある鎌倉山から鳴り響いたのだ。

同時に、Sの歩みが止まった。

「き、狐?」

確かに今、狐のような獣の声がした。しかし今はそれどころじゃない。

「S!行っちゃダメだS!」

再びSの腕を掴んだ、今度は振りほどかれないように、両手でしっかりと。

「痛いよA……」

Sはそう言うと、踵を返し鬼の面に背を向け、祭り会場から遠ざかるように歩き始めた。

俺は少し安堵し、Sからそっと両手を離した。

その時だった。

俺に聞こえるか聞こえないか、本当に小さな声で、鬼の面がぼそりと呟く声がした。

そしてそれはこう言っていた。

「また遊びにおいで、坊や……ヒヒ」

祭囃子が遠ざかっていく。

冷たい夜気に洗われた夜風が、喧騒を掻き消し、鎌倉の町に静寂を運ぶ。

どくどくと、脈打つ僕らの鼓動だけが、いつまでも響いていた……。

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@夜行列車 様、うれしいお言葉、ありがとうございます。

是非、うちの子達を見てやってくださいませ。

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はじめて読ませていただきましたが面白いです!
過去作も読みます!

返信

@飼い主 様

この物語の初コメントだったので急いで返信しに来ました!

嬉しいお言葉です。
その一言で報われた気がします。
執筆意欲を取り戻せた気がします。

ありがとうございました。
m(_ _)m

返信

もちろんお待ちしてました。

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