中編3
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母の悪気の無い不謹慎

実話だからオチがないんだが、書いてみます。

去年のクリスマス頃、母(59)と私、弟、弟嫁の4人で

東京ドームにライブを見に行った。

開演が夜からなので弟チームはスカイツリーに。

私と母は前から行ってみたかった靖国神社に行った。厳かな気持ちで、御霊を敬いながら手を合わせたり写真を撮ったり海軍カレーを食べたり御朱印帳書いてもらったりしているとあっという間に弟と合流する時間になってしまった。それぐらい熱心に参拝していたのだ。戦争で亡くなった皆様に感謝を述べまわっていた。

熱心にしていた理由の一つが

母の親戚の兄さんが戦死。

私のじいちゃんの弟さんがジャワ島で熱病で戦死。

じいちゃんは戦争に行っていたが無事帰ってきて

大往生で亡くなった。

きっと亡くなったみんなが護ってくれている、という有難い気持ちでスッキリと東京ドームに向かった。

さて、楽しい東京旅行も終えお正月を過ぎ

しばらくした頃、実家にいる私の父が妙な事を言い出した。

「窓やドア、ひとつも開けてないし和室も締め切っているのに寝静まった深夜に「バァン!バァン!」って叩くように大きな音で襖が鳴るねん」と。

家鳴りやろ??と聞いてみたら、襖をピンポイントでバンバン叩いとる、家鳴りじゃない。と父は嘘じゃないことをしつこく伝えてきた。

再現してもらったけど、すごく大きな音だった。

父は真面目でポーっとしてるボンボン気質で

ふわふわしてるがしょうもない嘘とかつくのは無駄なので普段はそんなこと言わない。

しかもそういうオカルト系も怖くないタイプの

メンタル強めの団塊の世代だ。

そんな0感の父がその音に起こされ迷惑している。

はて?なんで急にやろ?と思っていたら数日後

母「オトン、もうバンバンいうの直ったんちゃうか?」←ドヤ顔

父「おう、そういや最近鳴らへんな!」

母と二人きりになったときに「オカン、なんかまじないでもしたんか?」と聞いてみると

「実はな、靖国神社行った時亡くなった2人の御先祖様に会いに来たよ、これからも護っててやっていう気持ちで砂利石を数個持って帰ってきてて、それを

亡くなったばーちゃん(大往生したじーちゃんの嫁)の神棚に飾ってから、オトンがあんなん言うようになったから神社に預けてきたねん」と白状した。

私「あほう!そんな不謹慎なことして!泥棒やろ!バカタレが!」

母「反省してる。でもあのバンバン襖を叩く音って、やっぱり戦死した皆が来てくれて、合図で鳴らしてくれたんやなってオカンはそう、思っとんや」

阿呆め…!!もう、何もいわなかったけど

その人たちだけ来てくれてたんならええけどな…

何十人とか居るんやったら…と思ったけど怖がらすから言うの辞めました。

ホントにこの場をお借りして靖国神社で眠っている勇士の皆様、誠に申し訳ございませんでした。

一つ謎に思うことは、戦死してないけど戦争に

バリバリ参加してた大往生じーちゃんも

靖国にいくのでしょうか?

つまんない話にお付き合いいただき

ありがとうございました!

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