短編1
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いい知らせと悪い知らせ

ある夫婦のもとに病院から電話がかかり、医師が深刻な声の調子で話す。

「いい知らせと悪い知らせが一つずつあります。どちらを先に聞きますか?」

夫の方が言った。

「なんなんですか、悪い知らせって!!まさか、息子に何かあったんですか!?」

医師が言う。

「では、まず悪いお知らせから。御宅の息子さんが交通事故に遭い、私どもの病院へ救急搬送されました。」

それを聞いた二人は絶望した。

すると妻が思い出したように、

「そんな、あの子が…それで、いい知らせって…」

医師が少し間をおいて口を開く。

「数週間程前に献血して頂いた御宅の息子さんの血液をね、今までにないくらい高い値段で買い取って下さった研究者がいらっしゃったんです。」

Concrete
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