短編2
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昼寝

実体験です。

ある昼下がり、私は昼食を終え、特にする事もない休日という事もあり二階の自室のベッドでゴロゴロしていました。

するとウトウトしてきて、いつの間にか寝てしまっていました。

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しばらくすると意識は起きましたが、まだ瞼は重く、でも薄暗いことから夕方になってしまっていることがわかりました。

そこからまたウトウトしていると、

shake

誰かが私の上に、上半身だけ乗っけてくるような感覚がありました。

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私には妹が2人おり、夕方であったことから、母親に起こして来いとでも言われ、起こしに来たのだろうと思いました。

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1度目に乗っかられた時に

「もうご飯?」

と寝起きの声で話しかけましたが、何も返ってきません。

もう1度同じように乗っかられ、さすがに寝起きでイラっとした私は

「わかったから起きるよ!」

と半ギレで、乗っかってきた頭を手で押しのけ、ベッドの柵の外に追いやりました。

そこからまた30分くらいでしょうか、ダラダラしてようやく起きました。

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一階のリビングに降りると母と妹2人がいたので

「誰が昼寝起こしに来たん?」

と訊ねると、

「姉ちゃんは寝起きで怒ると怖いし、誰も二階にに上がっていないよ」

と言うのです。

確かに寝ぼけてはいましたが、自分の手で誰かの髪の毛と頭を押しのけた感覚はありました。

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しかし今思うと、部屋のドアを開けっ放しにしていたにもかかわらず、誰も階段を上がってくる音はしませんでした。

あの微睡みの中で私を起こしに来たのは一体誰だったのでしょう?

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