短編1
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駄菓子屋のおじさん

子供の頃に体験した話です。

小さいころ、団地に住んでいたのですが、団地に隣接した商店街に行きつけの駄菓子屋がありました。広さは六畳くらいだったと思います。私は蓋をめくり、当たりだと裏に10円から100円までの金額が書かれているお菓子が好きでした。よく当たるので。

その日もその駄菓子を買いに行ったのですが、珍しく売り切れでした。

私は持ってきた100円の当たりを怒りにまかせてあやうく握りつぶすところでしたが、駄菓子屋にいたおじさんが声をかけてきました。私が近づくと手提げ袋を開いて中身を見せてくれました。

そこには私が買いたかった駄菓子やいろいろな駄菓子が大量に入っていました。私は「それください」と言うとおじさんは「もう少し外で待っててね。あとであげるから」と言いました。小さかった私はとても嬉しくなり、外で待ちました。

まだかなまだかなとうきうきしていると、血まみれのおじさんが駄菓子屋から出てきました。

私に駄菓子が大量に入った手提げ袋を渡すと「ありがとう」と言って走り去りました。

そういえば、駄菓子屋のおばあさん今日は見かけなかったと思いながら、私はもらった駄菓子の蓋をめくりました。ハズレでした。

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